会社の未来を左右する新人への投資

掲載日:2018年1月10日

2018年戊戌は、どちらも土の性質ということで、このような状態を「比和(ひわ)」と言い、良くも(悪くも)勢いが増す状態とのことである。変化に良い年とされているので、ダイナミックな変化をしたい。さて、1月も10日になり間もなく鏡開きだ(関東では11日、関西では15日や20日が多い)。新年度も近く、就職環境では売り手市場が続いているが、この春新入社員を迎える企業も多いことだろう。

新卒採用の重要性

新卒採用は、時間と費用がかかるたいへんな作業だ。まして、入社後の新入社員は即戦力とはいかず、自社に利益をもたらすようになるまで最低でも数年かかるのが普通だ。中途採用であれば、経験もありその年数も短縮できる。しかし、世間では少しでも良い人材を採ろうと積極的に新卒採用を行っている。その理由の一つとして、企業に新人が加わることによって組織全体が変わることができるからである。
要するに、新卒採用とは人材を育て、組織を変革する一大プロジェクトなのだ。たしかに新人が入社すると、どことなく職場の雰囲気が変わり、既存社員もヤル気がアップする気がする。
さらに、世の中がこれだけ急速に変化している現在、企業も時代に合わせて変化し続けなくてはならない。そのための特効薬ともいえる行為が新卒採用である。

将来を左右する新人への投資

新卒採用は、コストではなく投資だ。とくに中小企業は、スピードと組織の一体感が特徴であり、大きな長所でもある。したがって企業の目指す方向性を前向きに共有し、行動に生かせる人材をいかに確保していくか企業業績にも直結する。採用時の注意点として、企業側、学生側相互に理解する機会をつくることも大切だ。会社の良いことはもちろん、悪いことも隠さず詳細に説明し、ギャップをなくすことが重要である。
また、優秀な人材に目が行きがちであるが、そのことより気が合い、価値観を共有できる人物が良いとされる。とくに中小企業は一緒にいて楽しく仕事ができないとなかなか長続きしない。
入社後3年以内の離職率を見ても、大学卒3割、高校(短大)卒4割と残念ながら高い数字(厚生労働省調べ)である。企業規模が小さいほど離職率は増加することを考慮すると印刷会社は中小が多いので離職率はより高くなる。

関西でも、定期採用を継続している印刷会社は減少した。また、人材採用も難しいなか、入社後の離職の多さも課題である。新人の離職率と企業業績は反比例(離職が少ない会社は業績が良く、離職が多い会社は業績が悪い)する事例も数多い。
一方、新人受け入れ側である企業は、新人の教育、指導方法は課題である。指導者は、入社3年程度の社員が自らの成長機会になるので良いという考え方もある。しかし、この指導者である先輩社員自身が指導教育を受けていないケースも多い。とくに、マナー等を含め指導が不適切な場合、教わる新人も企業も不幸であり、最悪のケースでは退職という事態になりかねない。

最後に、気の合う人、価値観を共有できる新人を採用後、より良い人材に育てることが重要である。どのような方法で良い人材に育てるか、すべての企業に知恵と工夫が求められる。会社の未来を左右する新たな人材に有効な投資をしていただきたい。

(西部支社長 大沢昭博)

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