本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
デジタル印刷を活用して独自のビジネスを組み立てている企業の事例、また大きく自社のビジネスを変革したメーカーの事例のほか注目すべき技術、話題も分かりやすく解説。
デジタル先進国と言われる米国の印刷企業を視察すると紙のビジネスに更に磨きを掛け、紙によるソリューションを提案してしっかり収益を上げている。デジタル印刷ではなおさら印刷企業の強みである「物を作って、動かして、集めて、まとめて、デリバリー」するまでをワンストップ生産することで、大きな収益源に育て上げている。
JAGAT では以前からデジタル印刷の動向についてウォッチしており、定期的に研究会で取り上げ、page カンファレンスではデジタル印刷の現状と未来について考えてきた。そして、昨年辺りからデジタル印刷レポートを出していく必要性を感じていたのだが、今回いよいよ出版する運びとなった。
そのきっかけはdrupa2012 だ。drupa2012 で大きく変わったことは、今まではサイズの面でB2 サイズのデジタル印刷には制限が付いていたのだが、その制限が完全になくなったことだ。そして、パッケージや軟包装もデジタル印刷でできるようになった。つまり通常の印刷物はデジタルでできないものはなくなったのだ。
そうとなれば、毎年デジタル印刷レポートを出していく必要があるだろうということで、コンテンツを集め、記事をリファインし、またこのレポート用に書き下ろした記事を用意した。まずはさっと読んでいただければ、日本のデジタル印刷の現状が理解できるはずだ。
内容としては、デジタル印刷を活用して独自のビジネスを組み立てている企業の事例を具体的に解説、また大きく自社のビジネスを変革したメーカーの事例にも注目している。注目すべき技術、話題も分かりやすく解説したつもりだ。統計データも用意している。第一回目なので不完全なところも多いと思うが、今後もしっかり活動し、充実した統計データにしていきたい。
不十分な内容も多々あるが、現時点での日本のデジタル印刷ビジネスにとって有益な情報はできる限り集めたので、必ずや皆様のビジネスに役立つことと思う。ぜひ活用していただきたい。
公益社団法人日本印刷技術協会
専務理事 相馬 謙一
『デジタル印刷レポート2012 ‒2013』