本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
クロスメディアは、わかりやすいところでは紙とウェブ・紙とケータイを組み合わせて、高い効果を狙うということで説明できるだろう。
高い効果というのは、マーケティングの視点であればマスメディアによるプロモーションにインターネットのニッチを組み合わせてキャンペーン効果を高めることでもあるし、費用対効果をあげるということでもある。また、制作の視点であれば、単一メディアでの課題を解決するソリューションであるともいえる。
モバイルは最近ではiPhone、Androidなどのスマートフォンも普及してきた。そもそもケータイは飽和状態にあるといわれるが、社団法人電気通信事業者協会によれば 2009年12月時点での契約数は1億1千万台。しかも年間通して微増である。飽和といってもまだ増えている。
ケータイはメールアドレスを持ちケータイサイトを閲覧できて課金までキャリアが囲い込むところから爆発的な普及をみせてきたが、端末の性能向上と付加価値が出尽くした感があり、カメラ、バーコード認識、位置情報、おサイフケータイ、ワンセグなどなど、どれも付いてて当たり前という、考えてみれば可能性の塊のような情報機器が一人一台くらいのペースで普及している。
だからこそ、紙とケータイを組み合わせた模索は何年も前から繰り返されている。先のiPhoneなどスマートフォンと呼ばれるものは情報の収集面からしてもケータイよりもPC寄りであり、すべてのケータイがスマートフォンに取ってかわることはまだ無いだろう。
PAGE2010デジタルメディアトラックのC2セッション「今後のクロスメディア活用の可能性を検討する 」では、各社の取り組むクロスメディア事例を中心にお届けする。ここでは紙とケータイという縛りではなく、よりクロスメディアらしい、メディアとメディアを繋げて効果を高めていくビジネスについてプレゼンが行われる予定である。二次元コードにおいても非接触ICにおいても規格はいくつか存在する状況だが、それでも各社競争が進み、エンドユーザはケータイを使用することで、そこで終わらない情報にアクセスできる仕組みが構築されており、利用は盛んである。
自社ビジネスの守備範囲において、どこにクロスメディア的要素を見出せるか、検討のためにもぜひご参加いただきたい。PAGE2010「今後のクロスメディア活用の可能性を検討する 」は、2/4(木)13:00から。
【C2】 今後のクロスメディア活用の可能性を検討する