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地域活性は印刷業に求められる役割であり、かつ過当競争を避け新たな市場創造につながる取組みとなる。
2010年は電子書籍の話題で賑わった年であったが、一般の印刷マーケットにおいても印刷物が電子メディアに置き換わり、需要が減少したという声が散見された。
今後も地デジへの完全切り替え、スマートフォンの普及など印刷需要への影響が懸念される動きは続く。印刷業はこれまでも大きな技術変革の波を経験してきたが、一貫して印刷機を中心とした装置産業であり、製造業であったといえる。当然これからも、こうした側面は維持し続けるであろうが、メディア環境が激変し、既存のマーケットでの競争が過熱するなか、印刷業が社会に求められる役割は何か?、社会に求めれる存在であるためにはどうすべきか?、印刷業が社会に提供できる価値は何か?、といったことを改めて考える時期に来ているのではないだろうか。そして、過当競争から抜け出すためには、自らが動いて新たな市場をつくることも必要となる。
こうした視点で印刷業が果たしてきた役割を改めて考えると、地域に密着しお客さまのコミュニケーションを支援するという非常に重要な役割を果たしてきたといえる。少子高齢化、人口減少に直面しつつある我が国では、地域コミュニティの活性化は大きなテーマであり、その実現に向けて印刷会社は多大な貢献ができるだろうし、果たすべき役割も多いだろう。そして、直接的、間接的に印刷需要を創造することにもなる。
PAGE2011 カンファレンス「地域活性化ビジネスへの取組み 」セッションでは、積極的に地域活性化に携わっているスピーカーをお招きし、地域活性化と印刷業について議論する。
本セッションでは、デジタルメディアと印刷メディアをどう使い分けて、相乗効果を出すかというのも聞き所である。
セッション展開は以下を予定している。
○西川コミュニケーションズ株式会社 取締役副社長 西川 誠也氏
・オリエンテーション「変革に向けて~印刷会社が生き残るために」
地デジ、モバイルの普及で何が起こるか
印刷会社は生き残るために何をすべきか?
その方法論のひとつとして「地域活性ビジネス」を紹介
○セントラルメーリングサービス ディレクター 河合 嘉一氏
・紙と携帯を併用した地域ポータルサイトの運用事例
○利根川印刷株式会社 代表取締役社長 利根川 英二氏
・住民・商店・企業そして行政を巻き込んだ地域活性化活動の取組み
(湯島本郷マーチング委員会の活動、湯島本郷百景の展開)
■2月4日(金) 基調講演
地域活性化ビジネスへの取り組み