本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
いよいよ今週PAGE2011が開幕する。同時開始のセミナーでは普段聞くことができない印刷会社の生の声を発信する。
早いもので2011年も今日で1ヶ月が過ぎようとしている。昨日はサッカー日本代表が盛り上がりを見せたが、浮上を期待する各印刷会社も何とか自社の業績をより向上させ、その集合体である印刷産業全体が盛り上がるよう2011年に期待したい。
さて、そのような環境のなかPAGE2011はいよいよ今週開催(2/2~2/4)する。
今回は昨年より規模を拡大して、ビジネスのヒントやスキルアップのための豊富な情報を提供する。
なかでも、同時開催のPAGE2011セミナーでは「印刷会社の生の声」を発信するセッションを用意している。
例えば、S14「印刷会社の品質管理と事故防止」 では、サンエー印刷、三浦印刷、石田大成社の現場で指揮をしている方が、自社の実際の事故事例をはじめ、事故防止への具体的取り組みを紹介する貴重なセッションだ。
現在、プリプレス工程は技術が成熟し、従来のように付加価値が認めれらづらくなってきた。しかし、印刷データの源として正確なデータを次工程に供給しなければならないことに変わりはない。よって、各印刷会社では、あの手この手を駆使して日々事故防止に注力している。
例えば、プリプレスではデジタル検査を活用し、機械で得意な分野(データの差異発見など)は機械に任せている。しかし、そのシステムを操るのも人間であり、事故を起こすか起こさないかは、人間に関わってかかわっている。したがって、いかに人間が間違えのないように取り組む環境を作ることができるか、モチベーションを保てるか、人間自体のスキルを向上させることができるか等、各社の工夫が存分に見られる。
また、S10「ユーザーの心をつかむWebマーケティング(印刷プラスαの取り組み)」
では、創業100周年を迎えたアサヒコミュニケーションズ(旧:アサヒ印刷)が、社名を変更するほどの大幅な事業内容拡大に乗り出した。「お客さまに対して”ただ印刷して納めるだけ”の印刷会社はやめました」、「お客さまの困りごとを、お客さまと一緒に解決する」そんな会社を目指すと断言する。
さまざまなお客さまの「売上げアップや集客アップ、業務効率化のため」にユニークな企画やデザインを提案する。最終的にそれらを印刷物やWeb、販促ツール、広告、システム構築、デジタル化などへ落とし込んでいくのだ。これらの取り組みの最前線を指揮する常務取締役の新井貴之氏にお話を伺う。
以上、印刷会社の最前線で活躍する方のお話を直接聞くことができる機会は滅多にない。この機会をぜひ活用し自社のビジネスのヒントになれば幸いである。