本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
本日から開催のPAGE2011。カンファレンスではクロスメディアカテゴリにおいて、「クロスメディア」「クラウド」「ソーシャル」「電子書籍」「位置情報」をテーマに各セッションを開催する。
昨年のPAGE2010では、「電子書籍」「クロスメディア」「Xover Night拡大版」「Web構築」「モバイル」「デジタルサイネージ」をテーマとしていた。そのときはデジタルメディアトラックという名前で括っていたが、今回はクロスメディアカテゴリと装いを変えた。Xover Nightは2011年度もクロスメディア研究会でいくつか予定している。
一年で流行のサービスもテクノロジーも様変わりするということを実感した。一番大きかったのはiPad発売と前後する、いわゆる「電子書籍元年」の話題だった。昨年のPAGE2010でも会場ではスマートフォン所持者が目立ってきていたし、twitterも利用されていたようである。今年はさらに普及していて、情報交換は活発になることだろう。
Facebookもここまで勢いを伸ばしたことも予想外だった。日本でもiPadと同様、一時の流行かもしれないがユーザ数を伸ばす可能性もある。Foursquareに代表される位置情報を活用したWebサービスも定着してきた。
フラッシュマーケティング(グルーポンやポンパレ)も流行したり色々騒動になったりした。
年末に話題となった、twitterの企業アカウント同士での大喜利対決は記憶に新しい。twitterマーケティングの成熟のひとつの形ではないだろうか。
一年でこの変わりようなので、来年をぴたりと的中させるのは非常に難しい。また、様変わりするトレンドをいちいち追いかけても疲弊する。重要なのは、アンテナを拡げておいて、自社のクロスメディアビジネスの種に組み込めるかどうかを都度考えていくことではないだろうか。
PAGE2011クロスメディアカテゴリ
(JAGAT 研究調査部 木下智之)