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最近、「Fコマース」や「ソーシャルコマース」というキーワードを目にするようになった方も多いのではないか。
Fコマースとは、Facebook上でコマースを展開することを指す。Facebookにて、ファンを獲得して「Facebookページ」で記事やコンテンツなどを掲載し、その活動のなかでまるでECサイトのようにショッピングカートを展開していく。
ソーシャルメディアにおけるコマースのインパクトは、波及効果である。ある人がある商品について興味ももった場合、つまり「いいね」ボタンを押したとする。そうすると、その人の友達にもそのイベントが通知される。友達にしてみれば、自分の知らないところで誰かが商品に対して興味を示した事実が知らされる。商品購入のアクションにしても然りである。
メールマガジンや広告バナーで突然ECからの告知を受けても、反応する人はごくわずかだが、知り合いが興味を示した行動には反応しやすい。そもそもソーシャルゲームの急成長と要素は同一であり、非常に強力な波及効果を持っていると言える。
Facebookの成長は続いている。2011年5月23日現在で、世界の月間アクティブユーザ数は6億7千万を超えた(checkfacebook)。この一週間でのユーザ増加率トップは、実は日本なのである(この一週間で、23万人のユーザを獲得し、それは7.45%の伸びだった)。
日本でのFacebookユーザも335万人に達し、上述の増加率も好調であり、今後もますますFacebookは注目を集めるインフラとなるであろう。この巨大なプラットフォームを活用して、どのようなビジネスが可能であるか、考察してみる必要があるだろう。
2011年6月2日 クロスメディア研究会
Facebookを使って儲かるのか?を考える
(JAGAT 研究調査部 木下智之)