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小ロット時代に対応するプリプレスワークフローについて、8つのポイントで紹介していきたい。
印刷業界が厳しい中で、提案型営業や特定分野への特化、新規ビジネスの拡大などいろいろ模索されていると思うが、印刷会社が印刷物の製造を本業にしている以上、やはりワークフローが引き続き非常に重要なポイントであることは変わりない。
本日は特に小ロットに絞って、こんなところを運用していただくと効果があるのではないかといったところを提案したい。
アグファが先日のIGASで全体にメッセージを差し上げたのは、「とにかく簡単に使おう、物事を簡単にしていこう。しかし結果的にはプロフェッショナルな品質を得よう」である。今回の話も非常に簡単な話だが、その中には非常に高度なものが入っているので見ていただきたい。
まず、Apogeeワークフロー全体の紹介をしたい(図1)。製版や印刷の現場で、ワークフローRIPのApogeeが置いてある。前にはさまざまな入力があり、出力のほうはプルーフもあり、トナー型のPODもあり、インクジェット型のオンデマンドもある。
アグファとして一番力を入れているのはオフセットの部分、CTPとオフセット印刷機である。世界的に見ても、まだまだオフセットのボリュームは増えている。インクジェットも水性、溶剤、UVと、インクも作っているし、機械も作っているが、やはりオフセットのほうがますます重要性を増しているので、この部分を見据えた上でのワークフローの開発も行っている。
出力に関しても、遠隔地の工場に対してデータを送信して、そちら側で出力して印刷する、あるいは完全にリモートでCTPのコントロールをして無人でも出力できるなどこんな体制をとることもできる。
入口に関しては、社内的に言うと経営管理でMISシステムとのデータの授受、進捗のやりとりもあるし、制作部門においては制作をしてPDFにして、それを製版・印刷の現場に送り込んでくる。
あとは、他メーカーと同様、Webを使って入稿・校正をするといった流れがある。もう世の中こういう流れになってきているので、どのメーカーも話しているが、小ロットを対応する上では重要なポイントだと思っている。
Webを使ったり、社内LANを使ったりして入力し、ワークフローRIPの中でさまざまな製版工程の処理を行って、さまざまなデバイスあるいは遠隔地に出していく、こんなフローを全体に組んでいくことになる。
このように、ワークフローRIPは、すべての窓口と出力の、全部のコミュニケーションを担当することになるので、会社の中では重要な役割、重要な位置付けにある。
▲図1
入稿から出力までの流れに即しての説明で、まずWeb入稿校正からプリフライト、データ検査、それから自動面付けしてRIPする。
アグファの場合は、RIPしてから面付けすることもできるし、面付けしてからRIPすることもできる。ただ、小ロットの印刷の場合はRIP後に面付けするやり方をお薦めしたい。
また、校正の1つの手段としてアミ点プレビューで、実際に出力するデータをモニター上で確認していくと、本筋から少し逸れるかもしれないが、高精細のスクリーニングについても紹介する。それから、アグファは感材メーカーなので、最後に感材の話をしたい。
(図2)
▲図2
まず、Web入稿校正を活用していくことは、印刷会社とクライアントとインターネットを使ってWebを使って校正のやりとりをすることである。Webを使うことで時間短縮が図れるし、お客様と確実にやりとりして、お客様のほうで判断していただき、承認していだたくので、確実なデータが準備できる。
それと、連動して自動でデータの検査も行っているので、より確実なデータが得られるし、営業が動くことがなくなるので、この部分でのコスト削減にもつながっていくので、ヨーロッパ、アメリカでも非常に多くの会社が導入している。
日本でも、最近デモをすると経営者の方が必ず「いいね、これ」と言われる。どちらかというと現場の方が「いいね」と言うよりは、経営者の方の評価が高いので、最近ワークフローを導入されるケースの半分くらいは、このセットで付けていただいている形である。
PDFのデータもほとんど一般化しているし、この辺の障害も大分なくなってきている。いまだにネイティブのデータを入稿したいというケースもあるが、それについても、ワンクッション入って対応することが可能である。
24時間365日、自動対応になるので、都合もいいし、時間面でも非常に早い。小ロットに限らず、昨今、時間短縮とコスト削減にいいので、非常に使われているシステムである。
もちろんワークフローRIPと連携して校正データができるようになっているので、お客様がインターネットを使ってPDFを入稿すると、通常、印刷用のRIPを使ってRIP処理をして、画像化したデータをPDFでくるんで、校正データとして返す形になる。
お客様が自分の環境で見たとき、もうRIP済みのデータになっているので、表示上化けるということはない。お客様の手元のプリンターでプリントしても、画像をプリントする形になるので、RIPでのエラーもない。したがって確実な校正ができるという点が特徴である。これで画像を見てOKしていただければ、確実にそのまま同じものがプレート上、刷版上に再現できるということになる。
お客様と使うケースももちろん想定しているが、今、導入いただいているケースでは、社内の入稿、社内同士のデータのやりとりに使う、営業所とのやりとりで使うといったケースもある。
これは入稿だけでなく、入稿とともに自動検査をして、自動修正をして、レポートを付けてPDFを作るという流れになっているので、どんなところからでも、このシステムを通してPDFを作っていくと、同じ検査、同じ修正、同じ品質のPDFができ上がるところがポイントである。これは小ロットに限らず、非常に効果的なツールで、昨今広がりが出てきていると思う。(図3)
▲図3
小ロットジョブには何が一番いいかと言った時、ほとんどここの部分にかかっているのではないか。
良いデータさえできれば、間違いのないデータさえできれば、あとはRIPしてCTPに出して印刷するまでは非常に簡単である。
どこに時間を使っているか、どこで事故を起こしているかというと、結局、入稿されてきているデータにいろいろと不備や悪いものがあって、この辺を見落として印刷まで回ってしまった、この修正に非常に時間を使ってしまったなどがあると思う。
ワークフローも、効率化を突き詰めていこうと考えた場合、どこを一番先に手を付けたらいいかというと、アグファとしてはこのプリフライトをしっかりさせることとお薦めしたい。
Apogeeワークフローの中には、プリフライトを行う、データ検査と修正を行う部分がある。社内制作でも、外部からの制作物でも、印刷の不適な要素があれば、Apogeeに入れれば全部自動で検査して、自動で修正して、最終的には印刷に最適化されたPDFを自動的に作るという流れが組める。
この中には墨のオーバープリントや、白のノックアウトになってしまったところや、オーバープリント関係、罫線や断ち落としが足りないとか、PDF/Xに準拠していないなどいろいろな不適な要素がある。ここを人がチェックするのはかなり無理があるため、この辺はシステムに任せて行っていく。
どんな検査をしてどんな修正をするかについては、会社ごとに全部取り決めできる。昨今のルールとしては、PDF/X-4のプリフライトプロファイルをベースに、あとは各社がカスタマイズして幾つか追加している。
それは全体にこういう基準に対して合っているか合っていないかチェックをするやり方と、断ち落としが足りなければ増やすやり方を組み合わせて、実際にはPDFの修正を行っている。
図4右下はPitStopのレポートである。実際に検査が行われて、どんな問題があってどんな修正が行われたかは、全部PDFと一緒にレポートが付いているので、いつでもApogeeの中で確認することができる。
先ほど紹介したウェブ入稿校正のシステムと連携しているので、外部からインターネットを通じて入れたデータはRIPする前に検査してレポートを付けて、低解像度RIPをして返すという流れが自動的にできているので、これもクライアントにレポートを見ていただくことができる。
これをやることで、外部からの入稿に関しても、社内での制作、製版に落ちるまでの部分でデータの悪いところを全部排除していく、この辺のフローが構築できる。小ロットに限らず、効率化を突き詰めるなら、プリフライトは絶対にやらなければならない。
▲図4
3点目は自動面付けである。今回のバージョンで、面付けには相当力を入れて開発してきた。面付けは、印刷機の柔軟な運用を左右するポイントになる。
ただ、面付けがパソコン上のソフトに移ってきたので、昔のように切った・貼ったをしている時代から比べると、デジタル化されて自動化が進んでいるように見えるが、ただ単純にツールがパソコン上に移っただけで、結局は専任のオペレーターが全部、自社の設備の仕様や、実際にこの本がどういう仕様になっていて、どういう紙を使っているなどを頭で考えて、数値をデジタル上に入れている。何か自動的にやっていそうで、実は人に頼っている部分がある。
どうしても人に頼らざるを得ないのは、制作から製版から刷版から印刷、後加工などを全部わかっていないと面付けはできないので、そのためにどうしても専任化してしまう。ここの部分を、いかに自動化を進めていくかを考えていくと、面付けを究極の自動化に突き詰めていくことがポイントになるだろう。
どうしたら自動化ができるのか、誰でもできるような面付けができるのかという中で、今回アグファが開発したのは、1冊の本を作ろうと思ったら、ページのサイズが幾つで、色が何色で、どちら側で開いて、ページ数が何ページあって、会社の中でどの印刷機でどの紙で刷るということが、受注の時点ではほぼ決まる。もちろん、後に印刷機が変わることもあるが、最初の時点ではどれで刷るとか、どんな紙を使うとか、全部仕様が決まっている。
受注の時点で決まっているものをインプットすれば、自社の設備で作るやり方が1つになるし、そのときに必要な面付けは1つしかない。ここで人が考える必要はない。仕様がわかれば、結局出てくる面付けは1つしかないのだから、条件を入力したら面付けが自動的にできるようにしようという発想で開発されている。
従来はいろいろなパターンに対して瞬時に対応できるように、いろいろな種類のテンプレートを作り、それで対応していくやり方をとっていたが、今度は、条件を入れれば、テンプレートという概念ではなく自動的に発生する。もう1回同じものを作りたければ、同じ条件を入れれば同じものができる。わざわざテンプレートを保存したり管理したりする必要がなくなる設計になっている。
もし出力直前に印刷機が変わる場合でも、印刷機だけの条件を変えれば、面付けも自動的に瞬時に変わる。そろそろ刷版を出して印刷におろすときに、印刷機1号機で予定していたが3号機が空いているので3号機に持っていきたい場合、刷版を出す前に3号機という指示を入れれば、瞬時に面付けのスタイルも3号機用に切り替わる。
それは各社のマークや3号機用のカラーバーを連動して、自動的に変更できるようになっているので、印刷機を柔軟に運用するときの1つの大きなポイントになる。
さらに最新のバージョンだとギャンギングで、複数の異なるサイズのジョブを自動的に付け合わせるような機能が強化されているので、特に小ロットで、ジョブがたくさんあって部数が少ない場合、なるべく効率よく1枚の紙にしっかり付けて、ちょうど全判で500枚刷ると中に貼ってあるものが自動的に欲しい枚数が全部取れたり、その辺の自動計算までした面付けが行えるようになっている。面付けは非常に重要なポイントだと考えている。(図5)
▲図5
次に4点目、Adobe PDF Print Engineの最新バージョン2.5である。小ロットのジョブもだが、とにかく早く正確にRIPしようとしたら、Print Engineの最新バージョンを使ってほしい。
例えばAdobe CSに付属しているサンプルファイルがあるが、1つ前の2.0のときには2時間かかっていたものが、最新の2.5だと2分で終わってしまう。1つ前のPrint Engine2.0がそんなに遅いコアだったのかというと、その前の1.0とかCPSIに比べると格段に早かった。コアのバージョンが1つ変わるだけで劇的に時間は早くなる。昔はRIPに大分時間を取られていたが、今はほとんど意識しなくてもいいくらいの早さに変わってきているので、Print Engineを是非活用してもらいたい。
今でもCPSIを使っているところもあると思うが、CPSIではどうしても処理しきれないもの、何ともしようがない結果になってしまうものも、Print Engineで最新のコアで最新のアプリケーションで正しく処理ができる。
古いコアで一生懸命回避策を探して何とか結果を出そうと時間をかけているよりは、新しいコアを使ったほうがいい。ただ、コアが変わると、コアだけ変えるわけではなくて、バージョンも1つ上げなくてはいけないという話がメーカーからあると思う。そうすると、「毎年毎年バージョンが変わるたびに、新しいコアが欲しいけれどもバージョンアップしてお金がかかってしまう」という話になる。
しかし、その分のバージョンアップの費用を投資しても余りあるくらいのものが、Print Engineにはあると思う。コアを上げていくことに関して、皆さんのほうでも計画的に毎年やっていただきたい。
各社とも、年間契約でコア1つ上げていくような、特別に少しディスカウントされたようなプログラムもあったりするので、是非コアのほうも意識して上げていっていただきたい。これも非常に重要なポイントだである。(図6)
▲図6
5つ目は、RIP後面付けを活用しようということだが、Apogeeでは10年くらい前からRIP後に面付けする機能を提供している。入稿の場合、全部のデータがいっぺんに来て、いっぺんに面付けしてその状態をプルーフに出すことができればいいが、どうしてもばらばら来てしまう。
あるいは、いったんもらったものが差し替えになったりすることもよくある。そういう場合、先に面付けして大きく作ってしまうと、RIPするときに、ばらばらにやるより時間がかかってしまう。それと、8面付けた状態の1点直しが来ると、また8面付けた状態をRIPしなければいけないことにもなる。
ここのところをいかに効率化していくかというと、最初にページ単位で全部1bitに作っておき、その状態で待機させておく。先ほど紹介した面付けの機能と併せて、出したいときに面付けの条件を入れて、この面付けで動いてくださいとやると、1bitの状態のページが面付けの中に並んでいく。
この作ることに関しては瞬時である。演算もほとんどない。演算時間は基本的にゼロである。CTPに出すときに全部計算しながら出していくので、CTPに出す直前に面付けを変えたいというときも、ぱっと面付けが変えられて、その状態にページが並ぶ。
しかもページ単位で1bitにした状態で、すべて校了を取っておけば、面付けのテンプレートを変えたり、面
付けのスタイルを変えたりしても、ページ単位で中身を校正する必要はない。出すにあたっても、いちいちプルーフを取ったりせずとも、基本的には確認なしでも出力していただけるような状態である。
アグファとしては、お客様にこちらのほうを通常のフローとしてお薦めしたいくらい、非常に効率的に使える面付けのソフトである。面付けはRIP前にやってもいいし、RIP後にやるという選択肢もあるということと、RIP後にやることの柔軟性と確実性と早さ、安全性、この辺のメリットは是非紹介していきたい。
小ロットでジョブがたくさんあって、全体に一瞬にして出そうと思ったとき、全部1bitの状態でページが待機していれば、今回、同じ紙のジョブを集めてやるときに、こういったものと組み合わせるとすぐに出力できる。こんなところにも効果があると思う。(図7)
▲図7
6つ目は、アミ点プレビューを紹介する。これもアグファでは何十年以上前からできていた機能である。RIP済の実データを出力する前、CTPに出す前に、モニター上で見ようという機能である。
これはRIP済の実データを直接見ているので、画面で見ている結果は刷版に出る結果とイコールである。そういう意味では確実な校正ができる。1bitTIFFデータを見るとなると、相当時間がかかるのではないかと心配されるが、アグファのものは本当に早いので、ストレスなく見られる。
よく、デモンストレーションをお客様に見ていただくとき、いろいろな機能を紹介しても、最後にお客様の印象に残るのはこれだったりするくらい、非常にお客様にはインパクトがある。
紙に出さずとも瞬時に、非常に素早く確実な検査ができるのは、皆さんに非常にニーズがあるのではないか。これも是非、ワークフローを効率化する上では活用していただきたい機能である。
もちろん、これだけで済ませるのではなく、紙が必要なこともあるので、紙に出して検版していただくのもありだと思う。ただ、いきなり紙に出してそこから検査するよりは、モニター上で幾つか見たいポイントを絞り込んでおき、そこだけ画面でチェックして、OKだったら次に紙を出せばいい。
その時点でNGなら、紙を出さずにまた戻して再RIPしてくることができるので、そんな意味でも時間短縮と資材削減もできると思う。非常にお客様に受けている機能だし、アグファのApogeeユーザには活用していただいている機能である。(図8)
▲図8
7点目は高精細のスクリーニングについてである。本来のワークフローの流れからすると、ただ単に付加価値の機能だが、昨今高精細が大分一般化してきて、例えば他の印刷会社から外注を受けて処理する場合にも高精細という指示が来たりする。自社だけでなく、外部から来る仕事にもそのような指定が一般化するくらい高精細なものが非常に市場には出回ってきている。
アグファのXM高精細スクリーニングのスブリマは、非常に簡単に高精細の印刷ができるところが特徴である。どこの会社も中間部は非常に点が大きいので、点が飛んだり潰れたりすることなく、200線でも300線でも刷ることができる。問題になるのは、ハイライト、シャドウが飛んだり潰れたりすることである。
そこで、印刷保証しやすい21ミクロンの点に固定して、それをライト、シャドウに持っていこうというのが、スブリマというスクリーニングである。それによって全部が21ミクロン以上の点で構成されるので、非常に印刷しやすいスクリーニングである。21ミクロンというのは、175線で言うと2%の点になる。175線の2%が刷れる印刷機、印刷環境であれば、簡単に、構えることなくぱっと刷ることができる。
FMとAMをコンビネーションすると、継ぎ目のところにトーンジャンプが起きるのではないかということを心配されるが、これはFMといってもランダムに発生するのではなく、AMの角度に沿った配置をするような、特殊な形をとっている。
したがって、知らないうちにFMの点に変わっているというか、角度を持ちながらできているFMということで、非常に特殊なスクリーニングなので、組み合わせによって、刷りやすく、グラデーションも滑らかというところを実現している。小ロットをやる中でも、高精細でやらなければいけない場合、こういったものも併せて考えていただけると非常に効率よく対応できると思う。
最後のポイントはおまけのような話しだが、一生懸命プリプレスの効率化をしてデジタルデータを作ったら、その成果はどこに出すのかというと、オフセット印刷がターゲットなら刷版上にそれを再現しなければいけない。(図9)
▲図9
どこまでもワークフローを効率化して自動化して突き詰めたときに、それを不安定な刷版に出していたら全く意味をなさない。そんな中で、プリプレスでやった成果を100%刷版上に活かすためには、刷版としてもブレのない、現像レスの刷版を組み合わせて使っていただきたいと考えている。
これによって、プリプレスの最後の工程である刷版作成の部分も、さらに確実に高品質で作っていただきたい。特に小ロットとか、効率化を突き詰める上では欠かせない最後のポイントになると思う。(図10)
▲図10
以上、1から8まで、全体に小ロットジョブに対して、こんなポイントを使いながら、効率よくワークフローを流していただきたいということで紹介した。それを全体のチャート図にしたのが図10である。
Web使ったり、同じ拠点や遠隔地から入稿して、確実な検査をして、RIPしてその時点で校正をページ単位でとってもらう。実際にページデータは1bitで待機しておき、出力するとき、RIP後に面付けして、そのときに必要な形で出してもらう。最後のポイントとしてはブレのない、100%活かせる現像レスのCTPで出していただきたい。このようなフローを組んで小ロットジョブに対応していただきたいと思っている。
8つのポイントを紹介したが、それ以外にアグファではデジタル印刷とのリンクで、デジタル印刷との振り分けもできるし、JDFを使ったMISのリンクもデモンストレーションの要望があれば紹介しているし、お客様にも利用していただいている部分である。
2011年11月10日TG研究会「小ロットを前提にした印刷ワークフロー」より(文責編集)