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ユーザーが求めるWebとは

掲載日: 2009年07月08日

Webサイトとは、ユーザーが自分が欲しい情報にたどり着け、実感できるコンテンツがないと意味がない。

BtoBサイトの大事なところは、「製品・サービス特徴が理解しやすい」「用途・メリットが理解しやすい」「情報を見つけやすい」という3つである。

例えば保険商品で、非常に多くのセールスポイントがあるものがある。20、30もセールスポイントがあるものは、その全ては15秒のCMには絶対に入らない。だからそのうち、3つくらい選んでCMを作る。ということは20あるうち17は載せない。新聞などは紙面がもう少し広くなるので、6つくらいは掲載できるかもしれない。

ところが、Webは全部言わなくてはいけない。ただし、整理されていなくてはいけない。そこで「どうやって整理するか」、「ナビゲーションをどうするか」などの技術が必要になってくる。

例えば言葉遣いである。ある携帯電話の会社で、機種交換、契約変更、買い増しという表現を見たことがないだろうか。これは、顧客基点の発想では全然ないという事例である。この表現は全部意味が違って、2Gから2Gへ変更するのは機種交換、2Gから3Gへの変更は契約変更、3Gから3Gへの変更は買い増しと言う。

これは社内用語をお店で使っているという実例、プロダクトアウトの発想であり、量販店に行ったらすべて機種変更という表記がなされている。

要するに、ユーザーが自分が欲しい情報にたどり着けて、わかりやすく、探しやすく、実感できるコンテンツがないと意味がないということである。

(PAGE2009 C6セッションより一部抜粋)

関連情報

「Webデザインを改めて考える 」 2009年07月17日(金) 14:00-16:00
~顧客のマーケティングROIを向上するWebデザイン・ユーザビリティ

三菱UFJニコス、NTTぷらら等、数多くのサイトやWebフォームの制作実績があるエクスペリエンスの橘氏より具体的な改善事例等について話を伺い、Webデザイン・ユーザビリティの視点から顧客満足度を高める手法についての理解を深める。

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