JAGAT Japan Association of Graphic arts Technology


本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

リフロー型電子書籍フォーマットの可能性 <EPUB、CEBXの表現力と制作ツール>

※EPUBでどれだけの表現が可能か、そのための制作ツールは?また、先行する中国の電子書籍事情とリフロー方式コンテンツの状況について取り上げる。

電子書籍や電子雑誌の実現方式を大きく分類すると、ページレイアウト型とリフロー型がある。ページレイアウト型とは、想定されたドキュメントサイズの中でレイアウトが決められたもので、印刷物やPDFドキュメントの概念の延長にある。「静的レイアウト」という言い方もある。
しかし、画面サイズに制約のある電子書籍デバイス上で文字サイズを大きくすると、ドキュメントが画面内に収まらずに、頻繁にスクロール動作せざるを得ない。

リフロー型は、ページサイズが可変という想定でコンテンツを作成する。つまり、文字サイズを変更しても画面に合わせて文字がリフローするため、ページ送りだけで読み進めることができる。多種多様なデバイス上で、より自然な読書が可能となる電子書籍ならではの概念と言える。

リフロー型の代表がEPUBであり、現時点で国際標準にもっとも近い位置付けとなっている。しかし、EPUBでは縦組やルビなどの日本語向け環境が確立していないため、現時点で縦組の電子書籍を作成する場合、EPUB以外のリフロー型かページレイアウト型(静的レイアウト)を選択せざるを得ないという状況である。

一方、中国では電子書籍の普及が進み、すでに大量のコンテンツが流通している。方正は独自の電子書籍フォーマット「CEBX」とリーダーソフト、リーダーデバイスを提供している有力ベンダーである。

「CEBX」はリフロー型とページ型を併せ持つという特徴を持っている。中国国内の電子書籍コンテンツの80%が「CEBX」方式となっており、50万タイトル以上の電子書籍が発行されている。方正は、さらに縦組やルビ・禁則処理など日本向けの改良を進めていると言う。 

本研究会では、先行している中国での電子書籍事情とリフロー方式の制作環境、日本向けソリューションの動向、およびEPUBでの表現の可能性と制作ツール「Word2EPUB」について取り上げる。

開催日程・開催時間

2010年08月03日(火) 14:00-16:00 (受付は13:30より)

詳細

構成と内容 [講師や時間割はやむを得ず一部変更する場合がございます]

■
14:00-15:00  中国の電子書籍事情とリフロー型コンテンツ・制作ツール
             方正株式会社 第三事業部 エグゼクティブマネージャー 河田 京三 氏

■15:00-16:00   EPUB技術の可能性と制作ツール「Word2EPUB」
                        株式会社デジタルコミュニケーションズ  加藤 圭志 氏
 

申込要項

<会場>

社団法人日本印刷技術協会 3Fセミナールーム
(〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11)


<参加費>

■JAGAT会員/一般 10,500円(税込)


<要項>

■Webからの参加申込み(ショッピングカート方式):
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※
Webからの参加申込には、JAGAT Web会員の登録が必要です(無料)
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■参加費振込先
参加費は下記口座にセミナー開催日の2日前までにお振り込み願います。なお,お申込み後の取り消しはお受けできません。代わりの方のご出席をお願いします。

  • 口座名:(社)日本印刷技術協会
  • 口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430

■FAXからの参加申込み:
この申込書 をプリントして必要事項をご記入の上、 FAX(03-3384-3216)にてお申し込みください。

(テキスト&グラフィックス研究会メンバーの方は、別途送付の専用申込み用紙をご利用ください)

問い合わせ先

●内容に関して
(テキスト&グラフィックス研究会)TEL:03-3384-3113
●お申し込み及びお支払に関して
(サービスサポートセンター) TEL:03-5385-7185

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