JAGAT Japan Association of Graphic arts Technology


本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

資格の分類あれこれ・・・・

掲載日: 2010年09月29日

資格は、「国家資格」と「民間資格」に大きく分類される。国家資格は、重みがありありがたそうではあるが、実際の現場での実情はどうなのだろうか?


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大きく3つに分類されている資格

世間には、数え切れないほどのたくさんの資格がある。以前にも記載したが全国に1000種類程度(詳細にみると5000種類以上)にものぼる。それらは、どのように分類されているのか。

1、日本の国家資格
「国が法律に基づき、国家試験等によって個人の能力や技能を判定し、特定の職務に従事する資格を付与するもの」。
つまり法律で定義されているもの。さらに細かく下記の3つに分類。
1-1取った人だけが業務をできる資格
例えばお医者様。明確に医師法でも「医師でなければ、医業をしてはならない」(第4章第17条)とあるが、このように、資格取得者だけが業務を行えるものを「業務独占資格」という。
○医師 ○歯科医師 ○看護師 ○薬剤師 ○弁護士 ○税理士 ○司法書士 ○行政書士 ○公認会計士 ○美容師 ○理容師 ○無線通信士など
1-2取った人だけが名乗れる資格
資格を取らなくてもその仕事をできるけれど、資格を取れば名称を使えるもの。これを「名称独占資格」という。肩書きに添えれば、一定の知識や技術があることを証明される。
○調理師 ○栄養士 ○管理栄養士 ○技能士 ○技術士 ○中小企業診断士 ○社会福祉士 ○介護福祉士 ○保健師 ○情報処理技術者など
1-3現場に任用されてから使える資格
公務員試験に合格し採用されてから、特定の職務に任用されるときに必要な資格を「任用資格」という。職務について初めて使える資格。その中には、大学などで必要な科目を履修すると取得できるものもある。
○児童福祉士任用資格 ○老人福祉指導主事任用資格 ○食品衛生監視員任用資格など

2、日本の民間資格
「国家資格」以外の、法的な裏づけがないもの。しかし、ある業務をする上で必須といえる価値ある資格も多い。実施団体の素性はしっかりと確認を行いたいものである。
2-1実施団体の中には、公益法人系省庁もお墨付きの資格
公益法人(学芸など公益を目的にする非営利団体)が行っている資格。「実用英語技能検定」、「秘書技能検定試験」「日本漢字能力検定」など各所轄省庁が認定しているものもある。
○公益法人が実施し省庁が認定(色彩検定) ○公益法人が実施(証券アナリスト、ソムリエ)など
2-2半官半民&民間系が実施 業界の入門資格もここに多数ある。
実施団体が商工会議所など半官半民のものと、協会などの任意団体、企業、スクールなどのものがある。例えば、企業経営の入門資格、「簿記検定試験」は、商工会議所が実施している。
○商工会議所が実施(ビジネス実務法務検定試験) ○NPO法人が実施(ファイナンシャル・プランナー)など

3、海外の資格
「米国公認会計士(US CPA)」は、海外では行政の公認を受付けている資格。でも日本では法的根拠がないから民間ジャンルに。海外の資格は、国内企業に勤めている人もステップアップとして受験するケースが増えている。

■民間資格でも社会で高く評価されている!
「国家資格」とは、医師、薬剤師、建築士など法律で定められている。それ以外は全部「民間資格」。本来、法的効力のない「民間資格」でも、社会で高く評価されているもの、活躍しているものはたくさんあり、その優劣はつけられない。ポイントは「国家」か「民間」かでななく、「どんなところで、どのように、何をして働きたいのか」という点であろう。資格の分類はあくまで参考程度に過ぎないのではないだろうか。
また、職場と職場の垣根は、年々、低くなっていると言われている。医師、看護、薬剤などは、「国家資格」。となると医療現場で働くためには、やはり「国家資格」が必須となるが、近々ではこれ以外でも最近の医療の現場に「アロマテラピー」「リフレソロジー」「整体」などの資格が取り入れられるケースもある。また福祉の現場で活躍する「美容師」も場合によっては出現しているとのこと。年々、資格が職場を限定することは少なくなってきている。 (以上:稼げる資格 2010年下半期版より引用)

■今回は資格の種類について「稼げる資格」を用いて説明させてもらったが、JAGATでも周知の3つ資格を提供している。特に資格の分類は重要という訳ではないが、上の分類の中では2番目の公益法人が実施している証券アナアリストやソムリエと同じ位置づけになる。
この印刷及び関連業界では業務をする上で必要で価値のある資格であると自負を持って実施し運営させていただいている。今後さらに皆様に必要であると認知されるように努めていきたい。


さて現在、DTPエキスパート認証試験の課題、クロスメディアエキスパート認証試験と色評価士検定は採点作業中である。結果は11月の上旬に各受験者へ郵送でお知らせするが、それに先立ち10月中旬(予定)に合格者の受験番号を下記のWebページで発表する。

○第34期DTPエキスパート認証試験の合格者受験番号の発表 (10月中旬)
http://datacenter.jagat.or.jp/expert/dtp_happyo.html
○第10期クロスメディアエキスパート認証試験の合格者受験番号の発表 (10月中旬)
http://datacenter.jagat.or.jp/expert/cme_happyo.html
○第5回色評価士検定の合格者受験番号の発表 (10月中旬)
http://datacenter.jagat.or.jp/expert/color_happyo.html
※通常のJAGATのWebページとは異なります。直接上記ページへアクセスしてください。
※電話での合否の問い合わせには一切お答えしかねますので、ご了承願います。

 

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