【セミナー報告】iPadコンテンツを考える
掲載日: 2010年09月30日
9月22日、(社)日本印刷技術協会にて、プリバリ印セミナー「iPadコンテンツを考える」が開催された。
当初予定の定員50名から100 名に定員枠を拡げての開催となった。
イントラダクションとして月刊『プリバリ印』編集長田中が電子書籍をめぐる現状を整理。プリバリ印での特集テーマに触れながら「電子書籍ブームの背景」「iPadの可能性と懸念」などを切り口に解説した。
(月刊『プリバリ印』編集長:田中孝雄)
イントラダクションに続いては、有限会社hottype今氏 亮二[いまうじ・りょうじ]氏が「iPadコンテンツを考える」というテーマで講演。「本(印刷)との違い・WEBとの違い」「電子ブックは紙ではないことからはじまる」という問いかけをしながらアメリカでの電子書籍の事例を紹介し、今後のiPadコンテンツの在り方を示唆した。
(有限会社hottype:今氏 亮二氏)
セミナー参加者からのアンケートでは「とても役に立った」「役に立った」の回答が76%を占めた。
以下、参加者の声を一部ご紹介します。
「今回のような、業界にとって最先端情報を内容のある形で情報提供して欲しい。固まってからでなくてもいい。」
「印刷会社の営業として、お客様への提案として、どのように誘引していけばいいのかを考えるために参加しました。勉強になりました。」
「これからの状況をもっと見ていきたいと思いました」
「iPadであるか紙であるかの以前に「文字を読む」人口をいかに増やすかが課題だと思っています。」
「本日は参加させて頂きましてありがとうございました。内容につきましては、印刷コンテンツも、より取り上げて欲しかったですが、多くのことを勉強させてもらいました」
「iPadを実働させての講演をして欲しかった!」との次回開催に向けての多くのリクエストも寄せられ、会場ではセミナー終了後に講師の方への名刺交換・質問が活発に行われた。
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10/10発売 特集‘やっぱり紙の本が好き’
特別寄稿「書物と物質性~印刷は過去の産業になったのか」(全3ページ)
明治学院大学文学部 芸術学科准教授 長谷川一氏
出版・印刷産業における低迷傾向のなか、「電子書籍は脅威であり、紙の本がなくなるかもしれない!」といった扇動的なフレーズも聞こえてきます。しかし、電子書籍と書物とはまったく異なる性質を持っており、電子書籍はこれまでとは違う読書体験を提供してくれるかもしれません。ここでは、「書物の物質性」をキーワードに、紙の本と電子書籍の違いを整理したうえで、「本ではない本」――まったく新しい書物の形を探ってみます。それは、出版や印刷産業の新たな可能性を拓くことにもつながるでしょう。
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