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民主党の小沢一郎元代表が2010年11月3日、ニコニコ生放送の特別番組「小沢一郎ネット会見~みなさんの質問にすべて答えます!」 に出演した。
11月4日の朝のニュース番組でどう取り上げられるか?興味深くチェックしていたのだが、TBSの朝ズバで本日初登場だった手嶋龍一氏がニコ生の「小沢一郎ネット会見」についてコメント。「ネット番組に出たのは重要。これは既成のメディアに対する批判で、小沢さんはなかなかの勝負師」と発言。このコメントにはみのもんた氏も返答に困った様子だったが、正直私にはお茶を濁したようにしか見受けられなかった。
私の言いたいのは政治的な立場や言動についてではなく、みのもんたさんのITリテラシーについてのみだけである。「ニコニコ動画がどうだ」「Twitterがどうだ」とコメントするだけの見識がみのもんたさんにあるのかどうかは「?」である。同じ時刻に同局裏ラジオでやっている森本毅郎氏がそれなりにコメントしているのに比べるとずいぶん差がついてしまったイメージを受けてしまった。
「他人のふり見て…」ということで、自分もいい歳になったのだから「庶民感覚を持って」「知ったかぶりせず」「自分なりのコメントが出来るべきである」と自分に言い聞かせた次第である。みのもんた氏といえば私の青春時代にセイヤングのパーソナリティとして活躍していた人であり、その庶民感覚で一世を風靡した方なので、もうひと踏ん張りはしていただきたいと願っている。
さて本来はこの文章を昨日出して、本日おこなう研究会のPRにしたいところだったのだが、たまにはCMではないのもしゃれているかと思い直し本日のコメントである。
11月5日(金)CM研究会とT&G研究会合同で「クロスメディア時代の動画ビジネスを知る ~国内最大級動画サイト”ニコニコ動画”と出版取次大手”日販”の事例から~」を行う。
これからの動画サイト、なぜニコ動が受けるのか?を株式会社ニワンゴの杉本社長から直にご教示いただく。小沢氏が既存メディアではなくニコ動を選んだのは「無編集」「ありのまま」「垂れ流し」という今までは価値のないものと思われていたものが、価値を生み出しているからである。視聴者側も「垂れ流し」に価値を見出しているという摩訶不思議な世界があるからこそ成り立つ世界である。故佐藤栄作元首相が「新聞は嫌いだ。出ていけ」と同様の理屈である。印刷業界はプロフェッショナルの編集をしてお金を稼いできた業界なので、非常にわかりにくい価値観ではあるが、この辺のわかりにくさは早めに克服しておいた方が良さそうである。ITの進化はどうもわかりにくい方向に向かっているようだからだ。
二番手のニッパンも動画の世界を上手く利用して、本業にプラスになるように様々な仕掛けをしている会社である。Ustreamをどう利用するのか?私がここで講釈を垂れるよりも直に聞いていただき体感するのが一番だろう。
この手のテーマをJAGAT研究会では三回に一回くらいは用意していきたいと思っている。テーマは動画に限ったことではなくデジタル印刷に関しても同様である。「デジタル印刷がペイできるコンテンツがない」と嘆く前に「デジタル印刷しかできないコンテンツを用意すれば良い」だけの話で、単純に考え単純な要求を満たせれば必ずビジネスになるということである。
(文責:郡司秀明)
<関連セミナー>
コマーシャルはやらないと言いながら、もし興味がありましたら下記セミナーにおいでください。電話をかけてからだとより確実だと思います。電話は03-3384-3113です。
「クロスメディア時代の動画ビジネスを知る 」
~国内最大級動画サイト”ニコニコ動画”と出版取次大手”日販”の事例から~
2010年11月05日(金) 14:00-16:00(予定)(受付開始:13:30より)