本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
色評価試験の過去問題と解答、解説を載せたサイトをオープンしました。受験勉強にお役立てください。
色評価士試験も早いもので、2010年8月の試験で第5回目になる。
元々DTPエキスパート試験の上位資格的なものとして作られた。つまり、既知技術のチェックとして受験してもらうような位置づけだったので、問題集等は特に用意していなかった。
しかし、DTPエキスパートがDTP技術の底上げや標準化に果たした役割を考えると、色に関した知識の向上も、「色評価士試験」が担わなければいけないと反省しきりである。
標準教科書として「眼・色・光」 を使用しているが、これに代わる本というのが存在しないくらい、色に関してはまとまっているので、読んでいない方はぜひ手に取って見ていただきたい。
一度ではなかなか理解できない内容だが、二度三度読んでいると「門前の小僧習わぬ経を読む」のごとく、解ってくるものである。習わなくても解るのだから「眼・色・光」の知識は必ず役に立つはずである。
「眼・色・光」のサブテキストや問題集の発行も企画してはいたのだが、もっと広く色に関した知識を分かってもらうため、2010年12月1日から過去問題や色評価士に関する技術的な情報をJAGATのホームページ上で公開した。
過去問の解説や回答、そして参考書の何ページに記述されているか?等の情報を載せてある。
毎週二、三問のペースで増やしていくので、毎週チェックしていただければ知識が増えていくはずである。
色評価士受験対策や一般的な色彩知識の勉強に役立てていただきたい。
色評価士は、印刷業界だけではなく、色を扱う業種全てにわたる人たちを対象にした試験である。CIE(国際照明委員会)で決められた内容、Lab、XYZ値等の知識はもとより、マンセルやCMYK、カラーマネジメントに関した実践的内容も含んでいる。
逆説的に言えば、色評価士試験を突破すれば、印刷業界の強みである色に関した知識をビジネスに出来るわけである。
なぜ色評価士か?というのはCMYKだけの色知識ではビジネスに成り得ないからである。CMYKとRGB、そしてLabの知識がリンクして、初めてビジネスになるのが電子書籍時代の色知識である。
「健康的な肌色にするために赤を増やす」という表現が未だにまかり通っている現状がある。
Magentaだったらこれで良いのだが、Redだったら逆に赤みを落としてしまうことになってしまう。こんな失敗をしないためにも色評価士にチャレンジしていただきたい。
(文責:郡司秀明)
■ 眼・色・光
■ 色評価士過去問題情報サイト
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