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2011年にロンドンで開催される技能五輪国際大会。月刊『プリバリ印』12月号ではオフセット印刷職種で、日本代表候補になった長野市の亜細亜印刷でオペレーター・伊東真規子さんにインタビューしました。
2011年にロンドンで開催される技能五輪国際大会。出場資格は22 歳以下で、オフセット印刷職種では、長野市の亜細亜印刷でオペレーターを務める伊東真規子さん(21歳)が日本代表候補となりました。
高校を卒業し印刷会社に就職したひとりの女性が、いかにして日本代表になったのか。
月刊『プリバリ印』12月号のインタビューで、伊東さんご自身と、選考会に向け指導を担当した印刷部課長の大塚成二さんにお話を伺いました。
※以下「プリバリインタビュー」12月号本文より
※前略
―― 技能五輪のお話を伺いたいのですが、応募の経緯を教えてください。
〔伊東〕
私自身は技能五輪のことは知らなかったのですが、総務の方から「技能五輪っていう大会があるよ、出てみてもいいよ」と声を掛けていただいて、チャンスをくださるなら挑戦したいと思って応募しました。
〔大塚〕
22歳以下ということで年齢が限られているわけですが、そもそもレベルが到達していなければ挑戦の話もないでしょう。まあ、伊東だったら何とかなるんじゃないかなと思って、「やってみたら」と(笑)。
会社としても初挑戦だったのですが、「こんな選考会があるから勉強してこいや」ということで始まったのです。第1次選考は学科の筆記試験ですから、参考書とにらめっこで「勉強しろ、勉強しろ」と言い続けました。こちらとしては、あくまでも教育の一環として考えていたのですが、やるからには良い成績を修めて欲しいという期待はありました。でも、第1次選考を通過しないことには仕方ないですから、
とにかく勉強はさせました。
そういえば、教科書はJAGATさんの『オフセット印刷技術 作業手順と知識』でしたよ(笑)。
スケジュールとしては、7月に応募して、8月上旬に東京での教育セミナーに出席して、8月下旬に行われた第1次選考会(筆記試験)に合格したわけです。
―― 選考会に参加されて、筆記試験の雰囲気はどのような感じだったのでしょう。
〔伊東〕
学科を受けた中で女性は私ひとりだけだったので、やっぱり男性しかいないんだなと思いました。
それと、学科をクリアしなければ実技を見てもらえませんので、もうやるしかないなという感じで。
正直私はじっとしているのが苦手なので、学科には実技の試験よりも苦手意識がありますね。
普段は教科書というか、技術書を読んで仕事をしているわけではありませんので、教科書に書いてあることと実際に自分がやっていることをリンクさせることに精いっぱいでした。
筆記試験については、悩んだ問題の答えが全部当たっていれば受かるなと。合格の確率は、希望も込めて80%くらいでした……。
〔大塚〕
応募者が13人で合格者が6人でしたので、筆記試験で落ちたら問題だなと。逆に言うと、2分の1の確率ならいけるだろうと思っていました。それ程喜びもせず、これでやっと本選に入れるな、戦えるぞというところでした。
―― それで、いよいよ実技といいますか、最終選考会に臨むわけですが、筆記試験から1カ月程時間がありましたよね。その間はどういった準備をなさったのでしょうか。
〔伊東〕
最終選考会といっても、普段の仕事がベースになると思っていましたので、とにかく普段の仕事をしっかりやろうといつも以上に気に掛けていました。
最終選考会の3日前からは集中的にトレーニングをやっていただきました。
※後略
本誌では、最終選考会の現場の様子、ロンドンでの国際大会に向けての意気込みなど、6ページにわたりインタビューを掲載。ぜひ、くわしくチェックください。
月刊『プリバリ印』12月号
■ プリバリインタビュー
2011年技能五輪国際大会・日本代表
亜細亜印刷 オペレーター 伊東真規子さん
■ 特集
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