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[若手印刷人 リレーエッセイ] どんな会社でも、どんな業種でも、どんな部署でも、売り上げを伸ばす人間や、力を発揮する人間は必ずいます。いわゆる、『やる奴』はいるのです。
不況の波と変幻自在な印刷会社
2007 年の米国・サブプライムローン問題を発端に、翌年のリーマンショックを引き起こし、世界の景気は瞬く間に凄まじいまでの恐慌に陥りました。日本もその例外になく、不況の波は押し寄せ、その底は現在も姿を見せる様子はありません。景気は企業を淘汰し、定期的に発信される悲しい倒産率が目に入ってきます。我々の印刷業会も、不景気の煽りを大きく受けています。
多くの企業は宣伝広告費を見直し、印刷部数を減らし、経費を削減している現状です。しかし、「印刷=広告」という業種であったが故、実に幅の広い仕事ができることが幸いであったと感じることがあります。
広告を扱う会社だったが故、紙媒体以外の物も扱え、例えば、商品を見せる展示ケースや店舗に設置される棚什器、商品を磨く液体まで用意することだってあるのです。
それそのものが販促物や広告物でなくても、商品に連携する物として、それが紙であろうが、アクリルであろうが、木であろうが、ガラスだろうが、なんだって扱えますし、実際注文を依頼されることも多くあります。
また、誰が言ったのか、『印刷屋さんと保険屋さんは、どんな会社へでも営業に行ける』と、聞いたことがあります。実際にはその2 業種だけではないのでしょうが、でも、確かにどんな会社にでも、多かれ少なかれ必ず印刷会社にできる仕事があるはずなのです。
これだけ不況、不況と叫ばれる中、我々、広告物や関連物を扱う会社は、あらゆる会社へ営業をかけられ、仕事を得られるチャンスがあるのではないでしょうか?
証券会社は株だけを扱い、ピザ屋さんはピザしか配達しないのです。そういう意味では、印刷会社は印刷だけに限らず、変幻自在にその姿を変えることができるのです。
やる奴はやるのです!
私が社会に出たのは今から19 年前。写真製版会社へ営業として入社しました。当時は、写真校正の色調が悪かったり、校正時間が遅れたりすることに対し、スキャナーやレタッチ、工務など、全て会社や現場のせいにしていました。文句を言ったり、悪口を言ったり、営業と現場は常に仲の悪い関係でした。そんな関係ですから、仕事などうまく回りませんでしたし、売り上げも伸びませんでした。の後、後輩が入社してきました。その後輩は、営業と現場は仲が悪いという会社の雰囲気に流されず、現場の人達と交流を図ったのです。
媚(こび)を売るではなく、アフター5 も含め、現場の人達と上手くコミュニケーションをとりました。そんな彼の仕事は上手く回り、得意先にも信頼を得、瞬く間に売り上げも上がっていきました。
それが彼のやり方だったのかどうかは分かりませんが、周りの雰囲気に流されず、現場の人達を好きになり、理解し、コミュニケーションを図る。そして誰のせいにもしない。環境や状況のせいにせず、自らがその状況、環境を変える努力をするということを、後輩から教わりました
冒頭でも記載しましたが、不況、不況と叫ばれる今の世の中。『こんな状況だから仕方がない』『売り上げが上がらないのは景気のせい』と、言う人をたまに見かけます。
しかし、どんな会社でも、どんな業種でも、どんな部署でも、売り上げを伸ばす人間や、力を発揮する人間は必ずいます。いわゆる、『やる奴』はいるのです。当社の中でも、他の営業の倍以上の売り上げを上げる営業がいます。常にどうすべきか考え、人一倍努力もしています。
再度言いますが、会社の規模や環境、置かれた状況や世間の景気の波に関係なく、また、何かのせいにすることもない。そして成績や実績を上げています。すなわち『やる奴はやるのです』。
今後のあり方
当社は今年で創業57 年。もともと紙媒体を手がける印刷会社として、多くの企業様のお仕事をさせて頂いてきました。前述したように、近年では、紙以外の媒体も多く手がけるようになりました。いわゆる何でも屋さん的役割を担うことが多くなってきました。0 名の少数企業ですが、各自がそれぞれの能力を発揮し、また、さらなる得意分野をつくっていけば、もっと多くのことができると思っています。
どんな状況下においても努力し、常に進化し、変化する。各自がそれぞれの環境の中で、100%のパフォーマンスを発揮し、世の中の景気や環境に左右されないような、力強い会社を目指していきたいと思います。