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印刷現場の主役、印刷オペレーターを誇りある印刷技術者に育てよう JAGAT通信教育新コース「印刷現場の予防保全講座」4月開講

掲載日: 2011年02月12日

「高価で精密な印刷機械」を自由に操り、常に最良のコンディションで印刷物を刷るから、印刷オペレーターは「印刷技術者」と呼ばれる。印刷オペレーターの技術者としての育成が、コストダウンの成否を決定する。

予防保全が品質向上・生産性向上のカギになる

予防保全(Preventive Maintenance)とは、故障が起きる前に対策を講じてその後の故障が起きないようにすることであり、事後保全(Breakdown Maintenance)とは、故障が起きた後に対策を取って復帰させることである。

印刷機のような高い生産性と精密性を誇る機械の場合、予防保全が極めて重要であることは言うまでもない。特に短納期、低価格が当たり前となっている現状で、時間的に余裕のある仕事は少なく、機械の不調を原因とする時間や資材の無駄は許されない。

きれいな工場でしか良い印刷物は作れない。日常的点検と5Sの徹底が印刷現場に求められている。印刷機械のわずかな変化、異音や振動にいち早く気が付くこと、そこで手を打つことで、大きな故障や事故を防ぐことができる。

予防保全を成功に導く主役は印刷オペレーター

JAGAT通信教育「印刷現場の予防保全講座」の主任講師の川名茂樹氏は、印刷機のわずかな変化に気付くことができる「愛マシーン精神」が何よりも重要であると語る。

そして、印刷の特殊性として次の4点を挙げ、

  1)印刷機械は精密機械であるということ
  2)印刷は複合技術であるということ
  3)印刷品質の絶対的基準があいまいであるということ
  4)印刷オペレーター個人の技術力が大きく品質と生産性に影響するということ

そして、印刷オペレーターの印刷技術者としての確立こそが、予防保全の成功のカギであるとしている。

「高価で精密な印刷機械」を自由に操り、常に最良のコンディションで印刷物を刷るから、印刷オペレーターは「印刷技術者」と呼ばれる。しかし、印刷機械を大事にしない、メンテナンスをしない、ローラー調整ができない。これでは「単なる作業者」に過ぎない。印刷オペレーターをいかにして「印刷技術者」に育てるか。

「予防保全をやろう!」と決意したが、日々の仕事に追い立てられ、何から手を着ければいいのか分からない。印刷機長・工場管理者として、どのような改善活動を行うべきなのか。予防保全を成功に導く主役が印刷オペレーターなら、印刷機長・工場管理者はそのための環境づくり・サポートが重要な役割になる。

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JAGAT通信教育「印刷現場の予防保全講座」では、予防保全の基礎から、印刷オペレーターの育成、工場管理者の役割まで学べます。

詳細はJAGAT通信教育ページをご覧ください。
印刷現場の予防保全講座(2011年4月新開講)

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  印刷現場の改善と管理(入門編)

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