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激変する社会環境、経済状況、技術変化に適応し、創造的な企業活動を継続するためには、企業の方向性を明確にすること、すなわち経営の戦略化とそれを支える管理基盤の強化が重要だ。
激変する社会環境、経済状況、技術変化に適応し、創造的な企業活動を継続するためには、企業の方向性を明確にすること、すなわち経営の戦略化とそれを支える管理基盤の強化が重要だ。
また、定めた目標に向かって計画的かつ果敢に突き進む決断力も欠かせない。
企業理念を明確にする重要性
インターネットの台頭は、様々なメディアビジネスに影響を与え、ビジネスモデルの再構築が必要になっている。
このような環境変化に、印刷業界が対応していくには、従来の受身的な体質ではなく、提案型の体質に変化を遂げなければならない。
自分の欲しいものを明確にイメージできるお客様は少ないはずである。自社のビジネスに何らかの問題があることに気づいてはいるが、課題が何なのか、どのように解決すればいいのかが分からないはずである。
お客様の視点に立ち、問題を発見、課題を抽出し、具体的な解決方法の道筋を示し、それに必要な商品やサービスを提案し、納入できるソリューションを提供できないといけない。
このような状況に適応し、継続的な成長をしていく組織の要となるのは「人材」である。経営の視点から捉えた「自社にふさわしい」人材マネジメントを行うことが重要だ。
マネジメント戦略を立てるために、最初にすべきことは「会社が果たすミッション、将来なりたい姿を示すビジョン、お客様に提供する価値」といった企業理念を明確にしなくてはならない。
企業理念が全社員に浸透しないと下記のような問題が起こりがちだ。
・仕事を進めていく上で判断が遅れ、事故が多くなる
・社員のベクトルが合わず、社風が乱れる
・生産性が低下し、業績が下がる
・企業が成長するための道筋が見えなくなる
企業理念を実現するために「何を達成するのか」を数値で表したのが事業目標である。事業目標を達成するために何をすべきか、これが企業における事業戦略と言えよう。戦略が定まったなら、具体的な行動として実行に落とし込んでいく。
企業の発展を目指す時、事業目標達成のための最適な組織を構築し、動かしていくことが最も重要である。
だからこそ、経営幹部はもちろん、チームを引っ張るリーダーを養成し、理念を浸透させることはとても重要になる。
JAGATは、1984年以来27年間にわたり、「印刷後継者・経営幹部ゼミナール」を実施し、印刷会社の後継者及び幹部育成のお手伝いをしてきました。
おかげさまで、昨年27期までに579名の方にご参加いただき、修了生のみなさまに広く印刷業界でご活躍いただいております。
2011年度はこれまでの内容をさらに充実し、時代に合わせてリニューアルしました。
新たに追加したカリキュラムは
「経営幹部の使命と役割」
経営幹部としてあるべき姿、経営幹部に期待されることを検証します。
「デジタル動向とビジネス提案」
時代に即したデジタル環境の最新動向とソリューションについて解説します。
「21世紀の環境対応と企業競争力」
管理手法と標準化、入稿から納品までの品質管理、印刷会社の利益を導く環境対応を解説します。
今後の企業の成長と命運を決定づける、次代を担う印刷会社の後継者・経営幹部育成のために、ぜひご参加ください。(教育サポート部)
より詳しい情報は下記URLをご覧ください。
http://www.jagat.jp/content/view/1839
『JAGAT info』 2011年4月号より