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8/21に東京・大阪・名古屋・福岡・仙台・札幌と団体受験会場(新潟)の全国7会場で実施する、第12期クロスメディアエキスパート認証試験の申請者の属性等を報告する。
《通期最多に迫る申請者数》
先月の7/21(Web個人申請は7/28)に、第12期の試験は受験申請の締切を迎えた。今期の受験申請者は222名と、過去12回の試験中、最も多かった第1期(223名)に迫る人数となった。
会場別では、東京が116名、大阪33名、名古屋16名、福岡3名、仙台4名、札幌9名で、その他、今回初開催となる団体受験会場(新潟)が41名となる。
東京会場で申請する人の割合が多い傾向に変わりはないが、クロスメディアエキスパートガイダンスセミナーを開催した名古屋で、前期に比べ申請者数が増えた。また、新潟では、試験に向けた研修会も開催しており、「クロスメディアエキスパート受験サポートガイド 」等、試験対策環境が今まで以上に整いつつあることが、申請者の増加の要因のひとつと考えられる。
また、前期、第11期試験で通期最高の43.5%の合格率になったことも、受験を後押ししているかもしれない。
試験に向けた対策ツールは、今後も企画していく予定である。
《職種では、制作・営業・企画の人が多い申請者》
申請者を業種別に見てみると、今までの傾向と同様に印刷業の人が多く(193名)、全体の87%を占める。
職種別では、デザイン・制作と答える人が最も多く、72名と全体の32%を占める。次に営業の58名、26%、企画・編集の32名、14%と続く。
上記の3職種は、前期試験と比べても増加している。申請者と実際に試験を受けた受験者との違いはあるが、前期試験との比較は下記の表の通りとなる。
クロスメディアエキスパート認証試験は、仕事として「企画」を目指したい営業マンや制作部門の方の学習ツールとして、また、実際に企画を仕事ととしている人のレベルアップ手段としても、受験されているようだ。
《さらに受験に取り組みやすく!学科試験合格者を認定》
今期から大きく変わった試験制度として、学科試験合格者の認定がある。
クロスメディアエキスパート認証試験は、学科試験と論述試験の2つの試験から成り立っている。
提案に必要とされる知識が問われる、マークシート形式の学科試験では、「メディア概論」「経営概論」「IT概論」「クロスメディア」「ネットワークとDB」「デジタルコンテンツ」の6つのカテゴリーから、約50問、設問数としては200問ほど出題する。
学科試験では全設問数の7割を正解すれば合格となり、カテゴリごとのハードルはない。学科試験のみの合格率は、前期(11期)70.2%、前々期(10期)78.6%と高い数値で推移しており、試験への対策が整いつつあることを反映していると考えられる。
学科試験は合格ラインを超えているが、論述試験で惜しくも不合格となってしまった方を学科試験合格者と認定し、以後2年間、受験の際は学科試験を免除するのが、新しい制度である。
学科合格者は2年間のうちに、論述試験のみ受験し合格すれば、クロスメディアエキスパートとして認証される。
「まずは知識を身に付け、提案については時間を掛けて、経験やスキルを磨いていく」といった資格取得に向けた戦略も取れるようにもなるだろう。
8/21の第12期試験で、一人でも多くのクロスメディアエキスパートが誕生していただきたいと切に願っている。
試験に向けた対策講座に興味のある企業の担当者様や印刷工業組合組合の担当者様は、ぜひJAGAT資格制度事務局 TEL:03-3384-3115 までお問い合わせください。
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