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デジタル印刷の基本(2)
印刷会社において生産用として使われるデジタル印刷機の印刷方式には、大きく分けて『電子写真(Electronic Photography, EP)方式』と『インクジェット(Inkjet, IJ)方式』の2種類がある。朝日新聞社などが提供する「kotobank(コトバンク) 」によれば、電子写真式プリンターとは、「帯電しているドラムに光を当てて文字や図形の像を作成し、印刷用紙に転写するプリンター」。転写をする際にはトナーを使うため、電子写真方式は『トナー式』とも呼ばれる。
また、インクジェット方式のプリンターは、「インクに熱や圧力をかけて、ノズルから紙に吹き付けて印字する方式のプリンター」である。インクの吹き付け方により、インクジェット方式プリンターは『コンティニュアス型(連続吐出型)』と『オンデマンド型』に分けられる。コンティニュアス型では印刷していないときもインクは常に連続的に噴出されているが、オンデマンド型では印刷時に必要なときに必要な量のインク滴を吐出する。
以上のデジタル印刷機の印刷方式をまとめたのが以下の図である:
図2:印刷機の印刷方式