本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
EPUB Viewerの作者がEPUBの仕組みを実例に沿って分かりやすく説明します。また、EPUBコンテンツを制作する際のヒントを紹介します。
辞書、マニュアル、文庫本などドキュメントコンテンツの多くは、紙媒体のほか、パソコンやモバイル端末などさまざまな電子媒体でも流通し、活用されるようになりました。
とくにEPUBは、テキストの自動調整などの機能をもち、オープンスタンダードの規格として公開されているので、多様なデバイス対応や互換性などメリットもあります。
今後、コンテンツを扱う印刷会社やメディア関連業の方は、電子書籍ビジネスに関わりをもつ可能性があり、基本知識や技術的な要素も必要不可欠になると考えられます。
本講座では、電子書籍の経緯や動向、EPUB制作ついて取り上げます。EPUB2からEPUB3への進化やHTML5との対応、PDFとの相違点、EPUBの制作フロー、電子書籍に限定しない応用など実例に基づいて解説します。
岸 和孝 (JAGAT客員研究員)
某コンピュータメーカーでOS開発に携わられた後独立。現在はコンピュータ関連の調査・執筆活動に従事。
SGML/XMLフリーツールの開発や移植を専門とする。JAGATのXML関連各種セミナーの講師も務める。
2011年10月26日(水) 10:00-17:00
電子書籍制作やXMLワークフローに取り組む方、技術担当の方など
20名 (最少催行人数 6名)
●Web2.0パラダイムにおけるEPUBのありかた
Web1.0では、
情報の送り手と受け手が固定され、送り手から受け手へは一方的な流れ。
PublisherとReaderという関係は従来と変わらない。
Web2.0では、
情報の送り手と受け手が流動化し、誰もがWebを介して情報を発信できる。
PublisherとReaderはクロス関係へ変わる。
それを見据えてEPUBの応用を考えるべき。
●EPUBは一過性のブームに終わるのか?
電子書籍に限定しない現実的応用を考える。
表現面ではAppleのAppを追うべき。
実験作品を紹介。
外部画像の参照と加工
合成音声によるEPUBテキストの朗読
楽曲の演奏
ビデオの再生
●今、なぜPDFではなく、EPUBなのか?
より広く伝えられるメディアフォーマットとして捉える。
デバイスかパソコンかを選ばないように制作。
リフロー(自動流し込み割付け)という機能を活かして制作。
相互運用性だけでなく、再処理可能性(出力結果+αを再入力)も確保。
●EPUB2からEPUB3への進化は何を意味するのか?
EPUBの進化はHTML4からHTML5への進化でもある。
EPUBを理解することは新しいWebを理解することでもある。
プラグインなしでコンテンツを表現することでセキュリティを確保。
プラットフォームを選ばないクロスブラウザーを実現。
●どのようなEPUB制作フローを構築すべきか?
源流(原稿制作時点)を重視。
フリーのOpenOfficeを使ってEPUBとPDFでコンテンツ生成。
コンテンツの構成部品をXMLデータで運ぶ。
顧客とのコラボレーションで信頼・信用を得る。
●iPadシミュレーター、Androidエミュレーターとは何か?
実機なしでもテストはできる。
どのようにシステムにインストールするのか?
EPUBコンテンツをどのようにテストするのか?
●縦書きスタイルシートはどこまで実現しているのか?
IE9、Firefox、Safari、ChromeにおけるHTML5への対応状況は?
●SVG(幾何学図形)、MathML(数式)はどこまで実現しているのか?
SVGやMathMLによって広がる応用とは?
●EPUBカタログとは何か?
EPUBコンテンツを流通するためのAtomベースの図書目録。
EPUBカタログをどのように制作するのか?
EPUBカタログを頒布するには?
■講座では、次のようなツールを使います。
●閲覧ツール
EPUB Viewer(IE 9、Firefox、Safari、Chromeで駆動)
EPUBReader(Firefoxのプラグイン)
FBReader(Android端末用)
●制作ツール
calibre
OpenOffice Writer(Office Word相当のワープロ)
Writer2Epub:ワープロ文書からEPUBをエクスポート
EpubBinder:複数のEPUBを集版して一つのEPUBをエクスポート
Aozorabuno2Writer:青空文庫からワープロ文書へインポート
●テストツール
EPUB Checker
Android Emulator
iPad Simulator
※パソコンのご持参は必要ありません(お持ちいただいても結構です)
<会場>
(社) 日本印刷技術協会 セミナールーム
(杉並区和田1-29-11 東京メトロ 丸の内線 中野富士見町駅下車 徒歩5分 )
<参加費>
JAGAT会員 18,900円 / 一 般 25,200円
<要項>
※お申込は、Web会員の登録が必要です(無料)
新規Web会員登録はこちら (※連絡ご担当者様の登録をお願いいたします)
オンライン参加申し込み:
JAGAT会員 こちら / 一 般 こちら
※ショッピングカートが開きます
注)「JAGAT会員 」とは、(社)日本印刷技術協会の会員として入会手続きを経た上で、会費を納めていただいている法人のことです。JAGATのWebサイトにユーザ登録(無料)された個人または法人の「Web会員」の方の参加申し込み(参加費用等)は「一般」のお取り扱いとなりますのでご注意ください。
FAXでの参加申し込み:
以下のお申し込み書をプリントアウトし、必要事項をご記入の上FAXでお申し込み下さい。
お申し込みが確認され次第、参加証を送付いたします。
申込先/社団法人日本印刷技術協会
管理部
FAX:03-3384-3216/TEL:03-5385-7185
内容の問合わせは下記へご連絡ください.
社団法人日本印刷技術協会 教育サポート部
TEL:03-3384-3113/FAX:03-3384-3168
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ご連絡担当者:氏名:部署:役職
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参加者名:部署:役職 mail address: |
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参加者名:部署:役職 mail address: |
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*申込先:社団法人日本印刷技術協会 FAX:03-3384-3216
*参加費は開催日の2日前までに下記へお振り込みください。
振込口座:みずほ銀行中野支店(普)202430/TEL:03-5385-7185
名義:(社)日本印刷技術協会
住所:東京都杉並区和田1-29-11
*お申込受付後の取消はお受けできませんので、代理の方の出席をお願いします。
*セミナー内容についての問合せは 教育サポート部 セミナー担当まで TEL:03-3384-3113