JAGAT Japan Association of Graphic arts Technology


本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

母子健康手帳用便色カード:業者向け

印刷再現は材料や方法・条件に依って変動 し易いので安定した印刷仕上がりを求めるには基準を決めて一定の誤差範囲での再現をする為の管理が必要 で、Japan color等の印刷標準が必要です。Japan colorは日本の印刷会社での平均的な再現なので、多くの印刷会社での対応が可能で管理体制が出来ていれば問題ありません。

以下に記しているのがJapanColor2001規準ですが、今回のカードの測色ではブラックバッキングではなくセルフバッキングで行っております。 最終目標はLabであり、印刷方法よりLab値を再現することに留意下さい。

【Japan Colorでの留意点】
安定した印刷再現
ロット内での安定 刷り始めから刷り終わりまで同じ再現。
ロット間での安定 何時刷っても同じ再現
何処で刷っても同じ再現
Japan color基準での印刷

【材料】
Japan Color 標準インキ
Japan Color 標準用紙
アート紙・コート紙(なるべく90kg以上推奨) ※便色カードの場合  

【基準】
ベタ色標準測色値(CIE L*a*b*)
ドットゲイン(50 %)

Japan Color 色再現印刷2001標準印刷物

*アート紙測定値  

  ISO規格 2001測色値
 
ベタ (L*  a*  b*) (L*  a*  b*) 濃度
(参考値)
Cy 54 / -37 / -50 54 / -36 / -49 1.38
Ma 47 / 75 / -6 45 / 72 / -5 1.38
Yw 88 / -6 / 95 86 / -7 / 92 0.92
Bk 18 / 0 / -1 13 / 1 / 3 1.53

※L* a* b*: 0 / 45・D50・2度視野  Black Backing
※濃度 : status T ・マイナスPaper  Black Backing
※印刷部分のドットゲイン

  ISO規格 2001測定値
Cy 19 ± 3 18
Ma 19 ± 3 15
Yw 19 ± 3 15
Bk 21 ± 3 16

※基準値なので細かい点は一般社団法人日本印刷産業機械工業会のWebサイト に詳しく掲載されております。

 

 

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