JAGAT Japan Association of Graphic arts Technology


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小ロットの切り札はオフセットオンデマンドか

時代は確実に小ロットへ向かっている。デジタル印刷への興味も今回はいつもより手応えを感じている。しかし、UV印刷もデジタル印刷に負けず劣らず有効なソリューションである。

page2012カンファレンスの申込み状況を見ていると一番感じるのがデジタル印刷への関心度である。毎年苦労してデジタル印刷の企画をするのだが、それ以上に苦労するのが集客である。ところが今年は真っ先に申し込んでくるのがデジタル印刷話題である。
実際に小ロット対応で苦労されているのが手に取るように理解できるが、「小ロット」「オンデマンド」ということだけで考えれば、UVインキを使ったオフセット印刷の方が効率は良いかもしれない?何せ印刷が終われば乾燥しているわけだから、インキジェットなどよりオンデマンド性はあるといえなくもない。すぐ乾くということは色の安定性も良いわけで、小ロットだけではなく品質面でUV印刷を選択するケースもあるだろう。ましてやハイブリッドUVや LED UVなので、オゾンを発する光の波長域がないわけだから、オゾンレスとして用途も広がるだろう。臭いの問題がないから都心のオフィスに置こうと思えば可能なのである。

Page2012カンファレンスは企画者としてかなり苦労してプログラムしたつもりだ。自分でいうのも何だが、興味深いものを取りそろえている積もりである。中でもお薦めはデジタル印刷話題とペアで「オフセットオンデマンド」も受講していただき、受講者の方がアナログ印刷の着地点をキッチリ把握出来たとしたら、企画者としては最上の喜びである。2012年2月9日(木)の「オフセットオンデマンド」は是非是非受けていただきたいセッションである。

■「オフセットオンデマンド」
2012年2月9日(木) 15:15-17:15

講師:
株式会社ユーメディア取締役 佐々木弘知氏
株式会社ジャパンスリーブ印刷技術担当部長 板倉英二氏
新津印刷株式会社代表取締役社長 新津賢也氏
パナソニック電工株式会社制御技術応用研究所グループ長 藤原 祥雅
モデレーター:JAGAT研究調査部部長 郡司秀明

 

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