本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
印刷会社は紙だけ扱っていれば良いのではない。今やスマートフォンで広く宣伝し、興味ある人に紙のカタログで深く訴求するという手法が宣伝のメインストリームになろうとしている。
例えば通販カタログなどを例に挙げれば、一時Webに比重を移した時代があったが、売上額の低下等のデメリットがあり、すぐに紙に戻ってきた。しかしWebの効果は絶大で、結局相乗効果を狙った宣伝手法に落ち着きそうである。
Web(現実はスマートフォンだが)を撒き餌にして、釣り竿に付けた仕掛けが印刷メディアという組み合わせだ。考えてみれば当たり前の話で、広く印刷物をばらまき、そのほとんどが捨てられてしまうというのは社会通念上改めないといけないだろう。お金のかからないものを撒き餌にするというのは、合理的である。
印刷人として何とかしたいという思いでいっぱいだ。そこで広く知らしめる役目はスマートフォンやタブレットやデジタルサイネージに任せて、専門的な告知を紙で行うというモデルが2011年後半から立ち上がりを見せている。JAGATでもPAGE2010やその他イベントで訴求していた「千部カタログ(専門的なカタログを小ロットで用意する)」がこれに当たり、スマートフォントの組み合わせが相乗効果を出せるアイテムとなっている。
相乗効果を上げるためのスマートフォンやWeb用技術がARとか動画だが、論より証拠page2012で体感いただくのが一番手っ取り早いと思うし、大手通販会社がWebをどう考え、どう役立てているのか理解しておくのは印刷ビジネスを成功させるのに不可欠である。是非受講いただきたい。
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