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老舗印刷会社が、高い印刷技術力と企画力を活かし、印刷物とITを融合させたクロスメディア展開の新プロモーション・コミュニケーションサービスを展開したことが注目されている。
2012年も、はや1ヵ月が過ぎ、先週末暦の上では節分、立春と相次いだ。
そんな中、経済界は日本を牽引してきた製造業大手、ソニー、パナソニック、シャープなどが、決算で数千億円という大幅な赤字見通しを発表した。個人的にも子どもの頃から洗練されたデザインや性能などに憧れた(デンスケというカセットデッキが欲しかった!)ものだが、その代表企業が苦戦になるとは、何とも寂しい限りである。
昨日の日曜日、たまたまNHK朝のニュース「おはよう日本」を見ていると、昨今の首都直下地震予想の報道等から、防災用品の売れ行きが大幅に伸びており特設売場を設けるスーパーもあると報道していた。また、間近に迫ったバレンタインデーは、震災後初ということもあり、特別な思いを伝えたいという人が増えているという。
NHKニュースの中では、プランタン銀座を取り上げ、思いを伝える手段としてメッセージカードに新たな工夫を凝らした「ARmail」を紹介していた。NHKなので、商品名はさりげなくバックに映っていただけだが…。
「ARmail」とは、印刷物とAR技術を使い、送り手がPCやスマートフォンで録画した映像を登録、届いた印刷物で受け手がARを体験できる国内初のコミュニケーションサービスである。
簡単に言うと、Webカメラを使用して「アヤちゃん、元気ですか~?3年会わないうちに私こんなに綺麗になりました。ゴールデンウィークに遊びに行くね~」と自らを撮影し、受信側のアヤちゃんは、届いたポストカードをWebカメラにかざすと、登録された動画をAR技術で楽しめるサービスだ。
このサービスは、三浦印刷株式会社(東京都墨田区)が国内初のサービスとして2011年12月から開始した。
今年創業80周年を迎える老舗印刷会社が、高い印刷技術力と企画力を活かし、印刷物とITを融合させたクロスメディア展開の新プロモーション・コミュニケーションサービスを展開したことで注目されている。
今週開催されるpage2012セミナー「印刷会社が取り組む新規ビジネス」では、思うように効果や反応が表れない紙媒体・Webサイト・スマートフォンへの提案や、最新のAR技術におけるコミュニケーション企画・方法の研究~解決に取り組む、三浦印刷の前田氏をお招きし、同サービスの開発経緯などを伺う予定である。乞うご期待!
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