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これまで情報とメディアについて様々な観点から考えてきたが、このあたりで筆者なりの考えををまとめておく事にしたい。
誤解を恐れずに言わせていただく
と、これからの情報を扱うメディアの代表は電子書籍だと云うことである。少なくとも筆者はそう考えている。電子書籍には様々な能力と表現の可能性があると
考える。3つの側面から考えてみたい。
1つ目は、コンテンツそのものについてである。これまで繰り返し述べてきたように、情報とは文字、画像、音声、映像の形を取っている。紙の出版物は文字と
画像しか扱えなかったが、これが電子化されることにより音声と映像も扱えるようになった。既に電子出版の国際標準規格であるEPUB
3.0の仕様を見れば明らかである。そこでは「紙と同じようにめくれる機能」等と云うものではなく、しおり機能、音声読み上げ機能、映像の再生、そして索
引機能などが規格化されている。またこれらに関連して、電子化された膨大な情報・資料をパッケージ単位、或いはパッケージの1部分の単位(パラグラフ)で
の検索を可能にするためのデータベース構築の検討も既に始まっている。これまで映像のデータベース化と言うものがいろいろ試みられてきたが、考え方を変え
ると映像に関するメタ情報の書籍化により映像そのものの管理・検索も可能な訳で、そうなると映像一般も「電子書籍」のジャンルに組み込まれる可能性すらあ
るのではないだろうか。当然これまでのCD、DVD、BDといったパッケージメディアも電子書籍のジャンルに組み込まれるかもしれない。(ただしメディ
ア=記憶メディアの形態は変わる必要があると思うが)
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◆著者
代表取締役 太田明 ( このメールアドレスはスパムボットから保護されています。観覧するにはJavaScriptを有効にして下さい )