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経営マインドを養い、経営の悩みを共有する仲間づくり 第29期 印刷後継者・経営幹部ゼミナール 報告

掲載日: 2012年06月11日

第29期 印刷後継者・経営幹部ゼミナールが始まった。第1回目の概要と受講者の感想を報告する。
2012年5月18日から、第29期 印刷後継者・経営幹部ゼミナールが始まった。
「印刷後継者・経営幹部ゼミナール」とは、次代を担う印刷会社の後継者・経営幹部育成のために、1984年以来28年間にわたり実施している講座である。
2012年は5月18日から9月15日まで、1泊2日 全5回実施する。
以下、第1回目の概要と受講者の感想を報告する。

初日にまず、(株)金羊社 浅野 健社長に「経営幹部の使命と役割」をテーマにお話いただいた。開講にあたり、印刷企業の経営者でもあるご自身の経験を交えて、経営者の心構えと使命について語っていただいた。

続いて、「社会変革と印刷業の問題・課題」講座。成熟化、高度情報化、老齢化する日本社会における印刷業の現状を分析・把握し、展望を解説した。

●受講者の感想
・日米の社会情勢を比較し印刷業の課題をマーケティングの視点からリサーチした説明がよかった。
・印刷業界を幅広い角度から分析していた。データに基づいた豊富な図表で、トレンドや方向性などが理解できた。印刷産業も業態変革し、今までの概念を壊して、新しい取り組みを始めなければ……と思った。

2日目はIT・メディアコンサルタント 佐々木雅志氏に「経営基本」「経営戦略の策定」をテーマにお話いただいた。変化する経営環境の中、必要とされる企業行動の基本知識、戦略思考のポイントを、さまざまな事例を織り交ぜながら、講義を行った。

●受講者の感想

・事前に「経営戦略」に関するアンケートがあったおかげで、経営に関する自分の役割を改めて考えるきっかけになったし、講義が他人事ではなく自分事として聴けた。

・聴きやすく、解かりやすい講義だった。1日があっという間に過ぎた感じ。今まで「知っていた」はずの内容も、実は業務に活かされていない、落とし込まれていない事に気付いた。自分のレベルアップに活かすことはもちろん、社のメンバーと多くのディスカッションができそうだ。

・お客様の立場になった時、自分は商品を提供するものとしてどう行動するか。
基本的なことですが、改めて考えさせられました。
販売する事ばかりにとらわれず、様々な角度からお客様をサポートしていけるようになりたいと思いました。
また、ニッチやアイデンティティ、経営理念を理解した上で社内コミュニケーションの向上に努めたいと思います。自分だけでなく、社員全員でお客様を意識した仕事ができるような環境を整えていきたいです。

懇親会では、南は沖縄、北は北海道まで、全国から集まった受講者同士で活発なディスカッションが行われた。
本講座では、全国規模の仲間づくり、経営者ネットワークづくりができるのも特長だ。現在、ゼミ修了者は579名に及び、修了後も情報交換が活発に行われている。(教育サポート部)


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