本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
企画提案が実を結び、受注を獲得した案件も、顧客に満足してもらえる効果を生み出さなければ成果とはいえないだろう。制作物のクオリティを高めるためには、営業と制作のスムーズな連携体制が欠かせない。
顧客の要求にそってブレのない印刷物を制作するには、顧客がメディアを使って何を実現したいのか、意図を正確に把握した上で、デザインに反映させることが求められる。営業担当者にとって、顧客側が求める効果と目的を見極める情報収集力と提案力、社内に伝えるためのコミュニケーション能力が不可欠であり、制作担当者は、顧客の期待にそったデザインを実現するクリエイティビティが問われる。
しかし個々の能力が高くても、共同作業において目指す方向性が違っていたり、情報共有に不足があれば、望むような成果を得ることは難しい。
「相手の進捗状況がわからない」
「営業からお客様の要望が伝わってこない」
「営業と制作の役割分担がはっきりしない」
こうした問題がたびたび起きていないだろうか。お互いに持てる力を最大限に発揮していくためには、営業と制作がバラバラに動くのではなく、役割を明確にした上で、協力しあう体制づくりが必要である。技術的に完成度が高くても、デザインが美しくても、顧客が意図するものが伝わらなければ、商品としては成立しない。
制作物の品質の精度をあげるのは、営業と制作の間における情報量の多さとコミュニケーションの質が決め手になる。企画の方向性の判断、役割分担とスケジュール設定、何を伝え、何を一緒に考えるべきか。ひとつひとつを確実にクリアにしていくことが、提案力を高め、顧客の期待に応える結果をもたらすだろう。
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JAGATでは、営業担当者と制作担当者がスムーズな連携体制を築きながら、提案業務の効率を上げ、制作物の品質を高めていくために必要なチームワーク強化を目的としたトレーニング講座を開催している。営業/制作それぞれの立場で演習案件に取り組みながら、提案力と制作力の養成を目指すプログラムが用意されている。
営業/制作のチームワーク養成講座
2012年7月12日(木)
※詳細につきましては、教育サポート部へお問い合わせください。
TEL 03-3384-3113 E-mail:
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