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部下とのコミュニケーション、うまくとれているだろうか?「仕事内容」や「人間関係」は、直属の上司や先輩の組織的ケアで、かなり改善できる。キーワードはコミュニケーションだ。
先日行われた、JAGAT会員企業の管理職の皆様との情報交換会でこんな意見がでた。
「入社2年目の社員を、とあることで叱った。自分でも後でグッタリするくらい、叱ったつもりなのに、数分後、当の本人が何事もなかったかのように、笑顔で話しかけてきて、あぜんとした」
「メールで意見してくるので、飲みにでも行って、腹を割って話そう…と誘ったが断ってきた。じゃあ、せめて、顔を見て話そうよと社内の食堂に行ったが、じっとうつむいたままで、どうコミュニケーションをとればいいのか分からない」。
HR総合調査研究所 が、2012年夏に人事担当者に対し「新入社員教育」についての調査を行った。回答を得たのはメーカー138社、非メーカー191社の合計329社だ。
設問の中に「ゆとり世代に対する施策」という項目があった。
ゆとり世代とは、2002年度学習指導要領による教育(ゆとり教育)を受けた世代を指す。第1世代を1987年4月2日~1988年4月1日生まれとし、現役入学の場合、大卒では2010年入社がゆとり第1世代になる。
調査に対し、6割近い人事は「受身的である」(59%)、「まじめである」(58%)と考えている。次いで多いのは、「精神的に弱い」(37%)、「他者との争いを好まない」(34%)、「失敗を恐れる」(31%)、「すぐ答えを求める」(30%)だ。
総じて言えば、前に踏み出さないがまじめ、もろくて他者と争わない、失敗を恐れて答えを求める、意外にコミュニケーション力はある、というのがゆとり世代の特徴のようだ。
「仕事内容」や「人間関係」は、直属の上司や先輩の組織的ケアで、かなり改善できる。キーワードはコミュニケーションだ。
また、入社2年目までの節目節目に理論やスキルアップの研修を組み込むのもよい。自分を振り返り、社外の若手との交流にもなるからだ。その際は、受講目的をしっかりと伝え、研修内容のフィードバックを上司に提出させるのも、気づきを促し効果的だ。
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