本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
本書は、印刷メディアに携わる多くの分野の方々のために、印刷の歴史や社会とのかかわりから、新しい技術の基本的な流れまでをまとめたものです。印刷ビギナーにぜひとも覚えてほしいアナログ入門知識と、管理職やベテランの方が「今さら聞けない」デジタル知識が、バランスよくコンパクトにまとまっています。
2003年の発刊以来、多くの印刷会社で新人教育や内定者教育に利用していただいています。また、専門学校などの教科書としても採用いただいています。
技術の変化にキャッチアップするために2012年には改訂版を発刊いたしました。今回は改訂版第2刷として、電子書籍とフォーマットなどの項目を盛り込みました。
発行日:2013年3月10日(改訂版第2刷)
ページ数:104ページ
判型:B5判
編著:相馬謙一
発行:公益社団法人日本印刷技術協会
定価:1,800円(税込)
※改訂版第1刷との変更ページは内容詳細のNewをご覧ください。PDFをダウンロードできます。
※初版と改訂版の変更点は改訂第1刷の詳細 でご確認ください。
ご注文はJAGAT BOOK STORE からお願いします。
内容
1章 印刷と社会
1.大量複製技術としての印刷術の発展
木版印刷から活版印刷へ/日本における活版印刷
2.情報伝達媒体の変遷
紙が用いられるまで/製紙原料の変遷
3.モノとしての印刷
印刷の5大要素/印刷物の工程と技術の変遷/印刷製品
4.版式の分類
平版方式/凸版方式/凹版方式/孔版方式/無版印刷
5.カラー印刷は4色の刷り重ね
網点
2章 プリプレス
1.プリプレス(印刷前工程)のワークフロー
全体の流れ/校正のステップ/各種の出力/アプリケーションソフト
2.印刷物の設計と素材作り
企画とスケジュール作り/カタログのデザイン/書籍・雑誌のデザイン/文字組版/原稿内容の整理
3.文字
フォントとは/書体とは/字体、字形とは/書体のデザイン/文字サイズ/フォントとRIP(3-6-6.Windowsとプリント New)/文字コード
4.画像(写真)
階調/デジタルカメラ/カラースキャナーからの入力/解像度について/網点の形成/スクリーン線数/ページ制作/文字校正/色校正の作成
5.色再現
印刷の色再現/カラーマネジメントの必要性/カラーマネジメントの障害となる代表的印刷トラブル
6.DTPデータの点検
7.面付け
8.出力
9.刷版資材
CTPプレート/水なし平版/PS版/PS版の作業工程
10.CTPワークフロー
デジタル制作環境の標準ルール化/PDF入稿/デジタルデータのチェック/データ保存・管理/CTPに対応した組織・体制の構築/ネットワークの活用/網フィルム入稿の処理
11.情報活用とクロスメディアビジネス
データベースと印刷物/XML/PDF/XMLとPDFの違い
12.POD(オンデマンド印刷)
PODのメリット/バリアブル印刷
13.電子書籍とフォーマット New
EPUB/EPUBの制作方法とリーダー環境/アマゾン社の電子書籍フォーマット
3章 プレス(印刷)
1.紙
印刷用紙の種類と特性/洋紙/板紙/段ボール/特殊紙/再生紙/非木材紙/印刷用紙の規格寸法/連量と坪量/流れ目
2.インキ
インキの成分/インキの種類
3.印刷機
オフセット枚葉(平版)印刷機/オフセット輪転(平版)印刷機/フレキソ印刷機/グラビア印刷機/スクリーン印刷機/デジタル印刷機
4章 ポストプレス(後加工)
1.製本
上製本/並製本(仮製本)
2.綴じの方式
中綴じ/平綴じ/無線綴じ(一般無線綴じ)/アジロ綴じ(アジロ無線綴じ)/糸かがり
3.折りと丁合作業
4.紙器
箱の形の種類/箱の製作
5.表面加工
光沢加工/プレスコート/ラミネート/エンボス加工/箔押し
5章 特殊印刷・加工
1.特殊印刷
熱で変化する印刷/水で変化する印刷/力で変化する印刷/光で変化する印刷/凹凸/感触/立体視
2.特殊加工
折り/抜き(窓アキ)/貼り付け/POP-UP/メロディー付き
6章 印刷会社の社会的責任
1.情報と印刷会社の社会的責任
知的財産権への配慮/忠実な再現、要求品質の実現/環境への配慮/得意先への機密保持/生活のための安全・衛生を提供する/社会的な信用を守る