JAGAT Japan Association of Graphic arts Technology


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印刷業定点調査 各地の声(2014年1月度)

掲載日: 2014年04月30日

2014年1月の売上高は+0.7%と、売上高は6ヵ月ぶりの増加となった。 地域別には、首都圏は4ヵ月連続のマイナスだが、名古屋圏は2ヵ月連続のプラスであり伸び率も全国で最も高い。大阪圏は4ヵ月連続のプラスと堅調だ。中堅印刷業破綻の多さが残存企業にはプラスに働いている。

業種・業態別には、東京に多い出版印刷が2ヵ月連続のプラスだ。増税前の駆け込み需要が早めに始まっているとの声がある。

都市圏に多い商業印刷が△0.7%とやや持ち直し傾向の一方、地方に多い総合印刷が△2.1%と、地方の苦戦が続く傾向は12月と同様だ。

受注件数は+5.5%と高く、2012年11-12月以来の2ヵ月連続プラスとなった。受注件数は業種・業態を問わずいずれも最近になく高い。用紙とインキの仕入額も急増、増税前の動きが活発化している様子が浮かび上がる。

JAGAT「印刷業毎月観測アンケート」


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茨城:商業
付加価値を付けた提案で、競争入札にならない受注をいかに増やしていけるか、日々考えながら仕事に取り組みたいものです。

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長野:総合
社内の情報共有を進める前に、まず具体的に社内分析を行いたい。また、今後加工部門の見える化の実行にあたり、社内で出来る製本加工は内製化を進め、多品種小ロット時代に合わせた設備の多様化計画も前向きに検討したい。今期は結果を出していく年にしたい。

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岐阜:その他
新しい「波平さん」の声を聞いた。多少の違和感があったが、馴染めた。いずれスタンダードになるだろう。我々仕事も同じ。「違和感」に立ち向かい、新たなスタンダードを創出していくことが大切なのだと思う。

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岐阜:総合
消費増税前の駆け込み需要を期待していますが、まだその気配を感じることが出来ません。年度末、年度初めの動きを注視していきたいと思います。

●和歌山:商業
pageのセミナーで知った「見える化」経営を、指導を仰ぎながら実践しています。そのため、本調査(JAGAT印刷業定点観測アンケート)についても、すぐに回答できるようになりました。

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兵庫:商業
消費増税前の駆け込み需要が少しあります。官公庁入札は、さらに安価の応札が目立ちます。

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鳥取:商業
景気が芳しくないなか、世代交代の時期も到来し、ジェネレーションギャップも含めて難局に立たされております。

「JAGATinfo 2014年3月号」一部掲載
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