本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会（JAGAT）サイトをご確認ください。
CADデータから写真画像を合成する技術とビジネス －CG技術によるデジタル画像制作ビジネスの実践－
（急成長するデジタル画像制作サービスに取り組むための技術とビジネス）
大手印刷の一部では、得意先の設計用CADデータを利用して写真画像を合成するCG技術によって、写真撮影を省略するビジネスを進めている。
代表的なものが自動車メーカーで、新車開発中のロケやモックアップ製作を省くことで、大幅なコスト削減や準備期間の短縮を実現している。
また、家電や機械、住宅・不動産、日用品などの分野でも同様に、CADデータを加工して写真画像を合成し、利用する動きが広がりつつある。
しかし、このようなCG技術やノウハウ・設備を持つ制作・印刷会社はごく少数であり、すべての顧客の要求に対応出来ているとは言えない。むしろ、大多数の顧客はCG技術の高品質さや導入効果について提案を受けたこともなく、理解もしていない状況である。
新しいグラフィックビジネスとしてこれらの分野に取り組むには、新技術導入はもちろん、新規顧客開拓や人材育成が不可欠となる。
本セミナーでは、CGによるデジタル画像制作ビジネスを始めるための知識・準備、新規顧客開拓、人材育成などをテーマに取り上げる。
開催日程・開催時間
2009年06月09日(火)-2009年06月10日(水) 6/9 13:00-17:00 6/10 10:00-17:00
詳細
■構成と内容
［講師や時間割はやむを得ず一部変更する場合がございます］
■第1章 3DCGサービスの現状を知る！
（市場概況／実施されている3DCGサービスの種類と内容／サービス開始に必要なものと流れ）
●3DCGの利用状況／最新の利用法
3DCGの品質は写真と同等になり、その便利さから徐々に撮影に変わって利用されはじめている。「現状の利用状況／最新の利用法」を取り上げ、現状の進行状況を把握する。
●3DCGを利用した制作は10種類以上
3DCGは撮影の代わりになるだけでなく、動画、Web、マニュアル、技術説明などに展開でき、その種類は10種類以上になる。全てのサービスを取り上げ、写真制作以外のビジネスチャンスを考察する。
●料金相場
価格設定は収益性を左右する最も重要な作業と言える。適切な価格設定を行う土台となる現在の料金相場と、見積項目について取り上げる。
●サービス開始に必要なもの
3DCGを導入するノウハウが手に入らない現状から、サービス開始に取り組めないことが課題となっている。必要な技術／人材／設備などを総括し、期間と費用を考察する。
■第2章：3DCG 写真の制作手法
（制作の流れ／制作技術／3DCGソフトでのライティング）
●3DCG制作の流れ
3DCGソフトを写真制作に使うには、従来の動画制作とは異なるノウハウが必要である。メーカーからCADデータを預かることから、印刷用データ制作までの一連の流れを把握する。
●CADデータの3DCG変換方法（Rhinoceros を使った実演）
メーカーが製造用に利用したCADデータを元に、3DCGソフトで写真を制作する手法が今後のビジュアル制作で重視させる。CADの概要、3DCGへの変換方法、を取り上げる。優れた変換用ソフトの紹介と、そのソフトを使って実演する。
●製品の質感を再現する
CADデータは形状を表すデータのため、質感がついていない。そのため実際の製品で使われている素材を観察して、色と質感を再現することが必要となる。具体的な作業方法とノウハウについて取り上げる。
●3DCG制作の流れ（3DCGソフトを使って制作方法を理解する）
質感付けされた3DCGデータは、従来の撮影でいえば撮影用モックアップにあたる。このデータを従来の撮影と同様に、3DCGのバーチャル空間でカメラとライ
ティングを設定して仕上げる必要がある。3DCGでの撮影方法を業界標準の Autodesk 3ds Max を使用して実演する。
●3DCG＋Photoshop で作業効率を上げる
3DCGで仕上げたデータは従来の撮影と同様に Photoshop を使って加工することで業務全体の効率を高めることが出来る。3DCGとPhotoshopの効率的な作業分担を取り上げ、実際の事例をみながら3DCGに出来ること、出来ないことを考察する。
■第3章：クリエイターの育成／採用方法
（社内人材の育成／経験者の採用／教育と採用を成功させる秘訣）
●優秀な人材を獲得するノウハウ
3DCGで広告写真を制作するクリエイターが少ないのが現状だ。優秀な人材を獲得する特殊なノウハウがなければ採用は必須となる。現在の採用状況と、優秀な人材を採用するノウハウを紹介する。
●3DCGクリエイター育成カリキュラム／学習方法
自社スタッフを3DCGクリエイターとして育成ためには、専用のカリキュラムと学習方法が必要だ。3DCGで広告写真を作るためのカリキュラムと学習法を紹介する。
■第4章：効果的なプレゼンで顧客獲得！
（営業とプレゼンテーションの方法／クライアントの事情）
●3DCG営業に必要な基礎知識
3DCGの魅力を伝え、顧客を引きつけることで仕事は獲得することができる。そのためには高いプレゼン力を身につける必要がある。営業マンに必須な知識を取り上げ、3DCG営業について考察する。
●実演プレゼンテクニック
宣伝部、プロダクトデザイン部、デザインプロダクションなどタイプの違う顧客に対するベストなプレゼンテクニックを、プレゼン経験豊富な講師が独自のプレゼンツールを使って実演する。
※大手画像制作会社アマナにて、デジタル化推進、ビジュアライゼーション事業の立上げを担当。2008より独立し、ビジュアライゼーション事業のサポート・コンサルティング業務を行っている。
申込要項
<会場>
社団法人日本印刷技術協会 3Fセミナールーム
（〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11）
<参加費>
一般 57,750円 ／ JAGAT会員 46,200円
<要項>
参加費振込先
参加費は下記口座にセミナー開催日の2日前までにお振り込み願います。なお，お申し込み後の取り消しはお受けできません。代わりの方のご出席をお願いします。
- 口座名：（社）日本印刷技術協会
- 口座番号：みずほ銀行中野支店（普）202430
お申込みは、この申込書
を出力して必要事項をご記入のうえ、 FAX（03-3384-3216）にてお申し込みください。
テキスト＆グラフィックス研究会メンバーの方へは別途送付しておりますメンバー用の申し込み用紙をご利用ください。
問い合わせ先
内容に関して
研究調査部 テキスト＆グラフィックス研究会担当
電話：03-3384-3113（直通）
お申し込み及びお支払に関して
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