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米Yahoo!は同社の画像検索サービスに、クリエイティブ・コモンズのライセンスの下に公開しているイメージのみを検索結果として表示するオプションを追加した。
米Yahoo!、画像検索に再利用可能イメージ抽出機能(ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0905/27/news056.html
写真共有サービスFlickrに対応する。
この機能により、ユーザーはプレゼン資料やWebサイトで利用できる画像をより早く簡単に探せるようになるとしている。
商用利用、加工しての利用も可能な画像に絞り込むこともできる。
Flickrにてクリエイティブ・コモンズライセンスになっている画像のみ探すことは、そもそも可能だったため、今回のYahoo!の施策は大変革というわけではない。ただ、その存在を知らない人には気づきを与えてくれる。
(FlickrとYahoo!のそれぞれの検索精度に差があるのかもしれないが)
あと今更というのもあるが、Flickrがそれだけ大きなメディアになったということなのかもしれない。前回書いたこと と共通する部分もあるが、Flickrは写真をアップロードするユーザには対価を支払っていない。むしろ有料アカウントコースを用意して、料金をとっているくらいである。プライベートな写真を世界中に公開して、共有する。これを理解できない人はいるかもしれないが、世の中そういう方向に一気に動いた。コミュニティ化した。結果としてFlickrに世界中から写真と動画が集まり、それを利用して新しいマッシュアップを生み出す人が出てくる。
Where 2.0 - Flickrに集まる写真のジオタグから浮かび上がる、もう一つのマップ
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/05/26/where204/
「Flickr」がジオタグをサービスに取り入れ始めてからおよそ2年半が経過した。同サービスに集まる位置情報を備えた写真は1億枚を超えるという。特にスマートフォンが普及し始めてから、その勢いに加速が付いているそうだ。
ここではさらにモバイルも絡むが、実際にこのサイトで紹介されている写真を見ると、確かに「従来のツールで対応できなかった情報や、これまで見過ごされてきた情報をマップ化することで、これまで見えなかったものを浮かび上がってくる」というのも間違いではないだろう。
クロスメディア研究会では6/19(金)に、情報共有時代のコンテンツビジネス動向~マルチユースで拡がるビジネスチャンスと、クリエイティブ・コモンズの果たす役割~ と題してセミナーを開催する。事例として株式会社BCCKSにご登壇いただき、お話を伺う。
BCCKS、Web上にバーチャルな本を作成できる「BCCKS」から初の出版
http://www.venturenow.jp/news/2009/05/29/2143_006570.html
「BCCKS」は、“Webの上に「もう1つの本の形」を提案すること”をコンセプトに、本のタイトルを設定し、手持ちの画像と共にキャプションやコメントを入力していくことで、“バーチャルな本”(以下ブック)を作成できるWebサービス。Flickrからクリエイティブコモンズライセンスで「BY」設定されている写真を検索し、使用することも可能。ブックの作成、(ブックの)書評投稿には、会員登録(無料)が必要。会員は1人あたり50冊までブックを作成できる。ブックの閲覧までは登録不要。
情報共有時代における新しいビジネスとはどういったものか。
セミナーお申し込み締め切りは、6/18まで。
http://www.jagat.jp/content/view/784/223/