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街ナカで試供品を配布したり、DMに商品を同梱してユーザーに無料で体験してもらうサンプリングは、定番のプロモーション手法である。実際に使ってもらうことで商品の良さを知ってもらい、さらにメーカー名や商品名を知ってもらう機会としても有効である。
リアルな場所で配る、DMに同梱する、自社サイトで募集するなどサンプルの配布方法はさまざまだが、最近注目されているのがWeb上で参加者を募る商品モニターサイトだ。ロイヤリティ マーケティングが運営する「Pontaモニター」、イーライフが運営する「Buzzlife(バズライフ)」などいくつかある。メーカーや店舗などから提供された商品を、ユーザーは無料で体験し、感想・評価をブログやTwitter、Facebookへの書き込んだり、リアルな友人へ紹介するというのが基本的なしくみだ。
ブログ運営会社サイバーエージェントの子会社であるサイバーバズが運営する「モニコレ」は、2011年にスタートした商品モニターサービスである。現在の登録者数は約27万人、国内最大級のアカウント規模だ。利用者は圧倒的に女性が多い。
もともとブログ業界では、アルファブロガーと呼ばれるインフルエンサーに商品を送り、体験した感想をブログに書き込んでもらうというマーケティングが行われていた。しかしこの方法では、その商品に合ったブロガーを探すための労力がかかり効率的ではなかった。また、一度に商品を送ることが難しく、体験してもらえる人数が少ないという課題もあった。
そこで同社では、特定のインフルエンサーをターゲットにするのではなく、アメーバブログのユーザーを広くマーケティングに活用することを目指した。そこで、自分に合った商品と出会いたいというユーザーと、自社の商品・サービスを知ってほしいという企業側とをつなぐプラットフォームとしてモニコレを開発、スタートした(※サービス当初の名称は「アメモニ」。2013年に「モニコレ」に改称)
ユーザーにとっては無料で商品を試すことができ、企業側にとってはソーシャルメディアやブログにクチコミ情報を拡散することができる。また事前に興味・関心度合いについてアンケートを取ることで、リアルの場で無作為にサンプリングを行うよりも、商品のターゲットに近い層に絞って商品を届けることができるのは、企業側にとって大きい。
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デジタル時代になってモノを売る仕組みもどんどん変化してきている。商品購買、サービス利用においてWeb上のクチコミ情報が重視されるなかで、サンプリングもデジタル時代に対応したサービスが伸びてきている。
デジタル時代にどうモノを売り、ヒトを呼ぶか
~AR活用事例と「モニコレ」に学ぶマーケティング
2014年03月05日(水) 14:00-16:00(受付開始:13:30より)
本セミナーでは、データをさまざまなかたちで活用することで、「モノを売る」「人を集める」ことに繋げている取り組みを紹介する。紙とWeb、紙とARを組み合わせたクロスメディア展開をするにあたりデータの活用可能性を知ることは非常に参考になる。