本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

XML@PAGE2004

「ITとパートナーシップで築くトータルサービス」をテーマに,2月4日(水)〜6日(金)サンシャインシティコンベンションセンターTOKYO(東京・池袋)でPAGE2004が開催される。自社都合を第一にするのではなく,直接の取引先からその先の取引先,さらにエンドユーザまでのバリューチェーン全体での効率を第一に考えるために重要な多くのイベントが企画されている。それらの中から,注目されるXML関連イベントを紹介しよう。

PAGE2004 コンファレンス  (会場:ワールドインポートマート 8階)

2月4日(水)10:00−12:00 ワールドインポートマート8階807室で行われる A1 基調講演「変容する市場とビジネスモデルの再定義」で開幕するPAGE2004コンファレンスでは,コラボレーショングラフィックスクロスメディアMISの4つのトラックで合計23のセッションが開催される。これらのセッションの中に,XML技術に関して取り上げるセッションがある。

2月4日(水)16:00−18:00 A4 「構築事例:法令出版のXML化」
イーストの下川和男氏をモデレータに,有斐閣の戦略にあわせて,有斐閣,精興社,ディ・エス・ソフトワークスのコラボレーションで実現したXMLパブリッシング事例と,その事例をもとにXMLの活用でパートナーシップがこれからさらに進むことを踏まえて,さらなる事業展開の可能性や広がりを展望する。
2月5日(木)16:00−18:00 B3 「Office2003によるコンテンツのXML化」
トライデントシステムの鶴岡仁志氏をモデレータに,XML対応機能が強化されたMicrosoft Office2003の機能を検証し,その活用法や今後の可能性などについて議論する。

◆◆◆コンファレンスのXML関連セッション◆◆◆
XML技術を直接的に取り上げたセッションではないが,情報交換のフォーマットにXML技術を利用したり,XML技術をベースとしたサービスやソリューションなどの関連セッションがある。
2月4日(水)13:00−15:00 A2 「CIP4/JDFがもたらす印刷の近未来」
情報交換にXML技術を利用したCIP4/JDFは,経営管理と生産機器の双方向接続によって,生産管理面では工場全体の最適化から印刷取引全体の最適化までを目指している。これによってもたらされる印刷の近未来を,CIP4のマーケティングを担当しているEFI社のJohn Felleman氏が示す。
2月5日(木)10:00−12:00 C1 「見えてきた電子書籍ビジネス」
XML技術が制作手段でもある電子書籍ビジネスにおける,コンテンツの広がり,販売・流通の仕組み,デバイスの多様化など,新たな環境に向けて挑戦すべき目標を語る。
2月5日(木)13:00−15:00 B2 「DTPソフトを組み込んだソリューション」
大量データを扱う際のデータ管理やXMLによるクロスメディア展開などのDTP利用ソリューションへの取り組みを取り上げる。
2月5日(木)13:00−15:00 C2 「変わる流通と電子カタログビジネス」
流通業界は,製造から,卸,小売りまでがXMLをベースとした商品情報DBを共有することで変わろうとしている。印刷業もこの共有に入ることが必須であり,その情報交換技術,プレゼン方法などを取り上げる。
2月5日(木)16:00−18:00 D3 「さし迫ったCIP4/JDFへの対応」
CIP4/JDF対応技術や単体製品を導入しても効果は限られる。日本の印刷環境の現状をふまえて,生産システムの最適化にどう対応していくか,John Felleman氏を交えて検討する。
2月6日(金)10:00−12:00 D4 「Webサービスによる業務連携」
制作やビジネスの仕組みは,SOAP,XMLベースの連携テクノロジーであるWebサービスによるアプリケーション連携で行われる方向である。その技術上のポイント,課題,将来性を語る。

XMLパブリッシング・スポンサーズセッション
お申込が定員に達しましたので、締め切らせていただきました。たくさんのお申込誠にありがとうございました。
  

印刷会社は顧客のコンテンツを知っている優位性があり,顧客の戦略にあわせたクロスメディア展開もXMLによって対応できる。
XMLパブリッシング・スポンサーズセッションは,XMLによるブラウザでの入力・閲覧,データベース化,自動組版などの技術や事例紹介など,クロスメディア展開やXMLパブリッシングシステム構築などをお考えの方を対象に,PAGE2004期間中に開催する無料セミナーである。

日時:2004年2月6日(金)10:00〜13:00
会場:サンシャインシティ 文化会館 7階 710室
参加費:無料(定員100名,事前登録制)
講演者と概要(順不同)
進行役:岸和孝(JAGAT客員研究員,The SGML/XML Page 執筆)
アンテナハウス(株) 「UnicodeとXSL-FOによる多言語組版」
XSL-FOの用途と多言語組版クロスメディア展開の事例,ArabicやThaiなどの多言語組版,新XSL-FO組版エンジンの概要と未来
(株)プロフィールド/三井物産(株)/三井情報開発(株)
「Adobe InDesign CS−ProDIX−NeoCoreで実現するインタラクティブワークフローの世界」
双方向情報交換やパフォーマンスなどパブリッシングシステムが抱えていた多くの課題を解消するソリューションとその実例
(株)テクネ 「Control Management System」
商品管理DBを中心に企画・提案からカタログ印刷,Web,ICタグを含む一元管理システムをXMLベースで開発。その概要と構築事例
(株)モリサワ 「クロスメディアにおける外字と自動組版」
XMLによるクロスメディア展開の課題である外字と生産性。この課題解消のためにモリサワが提案するソリューションと事例
岸和孝 「SimpleXSLでビジネスグラフ自動生成」
WindowsとMacOSで動作し,表データからSVGでグラフ生成,しおり自動生成などXML文書をPDF化するXSLフォーマッタ「SimpleXSL」の概要と実例
お申込みとセッションの詳細
「XMLパブリッシング・スポンサーズセッション」を参照下さい。

ジョイントイベント

各種専門機関とのジョイントイベントでは,2月5日(木)13:30−16:30文化会館7階710室で日本新聞協会/XMLコンソーシアム/日本出版協会がイベントを開催する。

展 示 会

展示ホール A1 の XML Publishing ZONE では,今日利用可能なXMLのツールやモジュール,XMLをベースとしたドキュメント・パブリッシング・システムやサービスなど幅広い内容を配置し,来場者それぞれの仕事に応じたXMLソリューションを検討する最高の機会を提供する。
また,展示ホール A1内のテーマZONEセミナーコーナーでは,出展企業やコンサルタントを講師として,展示期間中毎日連続して行われる。この講演の中にも,XML関連の各種ツール,システム,ソリューションなどの講演やデモがある。
展示ホール B,C,D に出展する企業の中にも,エディター,ビューア,自動組版,バリアブルプリント編集システム,BtoBシステム構築などのXML関連商品を出品する企業がある。

2004/01/06 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会