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カメラマンや印刷会社の責任範囲はどこまで? と議論する前に

 デジタルカメラによるRGBデータ入稿は印刷工程を大きく変える要素になった。印刷に適したデータ作成は、従来プロラボや印刷会社による現像やスキャナ入力時の色補正が行われ一定品質を保っていた。しかし、カメラマンによるデジタル画像が直接印刷会社に入稿されるようになり、カメラマンの役割も重要になった。

 RGBデータをスムーズに流通させるには、デバイスごとに異なるといえるRGBカラースペースを統一させることが望ましい。しかし、現実に統一することが困難であれば、少なくともその素性情報(プロファイル)を適切に添付したRGBデータを流通させることが前提になる。
 もちろん、RGBデータは使用目的に必要な解像度をもっていること等はいうまでもない。

 RGBデータか? CMYKデータか? カメラマンや印刷会社の責任範囲はどこまで? と議論する前に、印刷会社はもちろんカメラマンも意識を変えて製版や印刷、コンピュータやカラーマネジメントの知識を取り入れ、デジタルカメラや画像処理を駆使して、用途に応じたクオリティの高いデジタルデータを数多く入稿することが重要である。

関連情報:RGB入稿におけるカメラマンと印刷会社のコミュニケーション

2006/06/23 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会