それから、そのDTPスクールの延長で、物作りをする仕事がしたいと思い、DTPオペレーター職で就職活動をし、広告制作会社に入社した今、製版の仕事(スキャン入力や画像修正、フィルム出力など)をして5年目になります。
DTPエキスパート認証試験を受けようと思ったのは、周りの先輩方が挑戦していたからというのもありますが、仕事をしていると、どうしても知識に偏りが出てしまいます。「操作方法は知っているが、実は中身を理解していない」といったことも起こり得ます。
しかし、DTPエキスパート認証試験の出題項目を見ると、範囲は広範囲に及んでいて、しかも深くまで掘り下げている。自分の知りたかったことがたくさん入っていて、これを勉強したら今の仕事にも役立つ上、仕事の幅を広げることにもつながるのではないかと思い、受験することを決めました。
初めは、分からない単語や、全く関わっていなかった分野の勉強が多く、挫折しそうになることもありました。また、課題には大変苦労をしました。普段、データの制作を一からやるということがあまりないので、いかに自分がソフトについて、知識が足りないかを思い知らされました。ですが、勉強をしたお陰で、知らなかった分野のことを知ることもできましたし、作業のプロセスや意味を、きちんと理解しながら、また、起こり得るトラブルなどを考えた上で、仕事ができるようになったと思います。製版について質問された時でも、「なぜそうなるのか、なぜできないのか、どのようにすればできるのか」などを、体系的に説明する時にとても役立っています。これだけ集中して勉強するのは、学生時代以来でしたが、合格したことで、自信もつきましたし、少しは周りの人に信頼されるようになったかな?と思っています。しかし、試験に受かったから終わり、というわけではないので、これからも新しい技術、新しい流れに対応できるよう、勉強していきたいと思っています。
私の趣味は旅行と写真です。デジカメで撮ったたくさんの写真を修正、加工して、プリントアウトしたり、撮ってきたムービーを編集したりすることにはまっています。
作ったものを友達に渡すととても喜んでくれますし、目の前でそういった反応を見ると、やりがいも大きいですし、やっぱり物作りはいいなと思う瞬間です。
先日も、友達の誕生日に、イラストをスキャンして、転写用の紙にプリントアウトをし、Tシャツに張り付けた物をプレゼントしました。ただ買った物をあげるよりも、手作り感がありますので、喜んでもらえます。
最近はどんどんデジタル化が進んでいますが、作る物が冷たい物ではなく、人の温かみのある物にしたいな、ということは常に感じています。
「喜んでもらえる物作りをしたい」というのが私の根本にありますので、これからもその気持ちを大切に、たくさんの物を作ってたくさんの人に喜んでもらえればと思っています。
■月刊プリンターズサークル連載 「DTPエキスパート仕事の現場」2006年10月号
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2006/09/28 00:00:00