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デジタルカメラを超える勢いをみせるCGの制作技術と印刷事例(研究会速報)

 印刷業界では、デジタルカメラで撮影したRGBデータだけではなく、CG(Computer Graphics)などバーチャルなデジタルデータを扱う機会が急速に増加している。
 現在、私たちはかつてないほど、3Dに接している。映画やCM、インターネットで配信されるコンテンツ、テレビゲームなどは、3Dなしには考えられない。また、私たちが乗っている車や工業製品の多くが3Dで設計されたものである。
 広告グラフィック表現における3Dグラフィックスの現状や活用を、画像処理会社の視点から考えたい。

 3D制作のワークフローは、以下のとおりである。
・モデリング:形状データをつくる
・マテリアル、テクスチャ設定:材質の決定、マッピング素材作成
・シーン設定(ライティング):空間の環境やライティング
・カメラ設定:画角(パース)やアングル決定
・レンダリング:コンピューターによる計算
・2D画像処理:画像の微調整や色管理
 レンダリングは、2〜3日かかることは当たり前で1週間費やすこともある。

 3D制作の課題は、
・より具体的な打合せ
・スケジュール表の提出と説明
・料金体系の説明と事前見積り
 などが、あげられる。

 今後は、Webサイトや携帯コンテンツなど3Dデータ利用のメディアの多様化とCAD→3DCGのデータコンバージョンの適正化、3Dデータアセットの有効活用が考えられ、ますます3DCGの需要拡大するだろう。

2006/11/23 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会