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印刷会社と顧客を結ぶネットワークの追求とは

DTPおよびプリプレスのデジタル化は既に十分に普及し、成熟段階と言えるだろう。しかし印刷会社の視点から見ると完成していても、顧客から見ると煩雑な校正作業や校正漏れによる印刷ミス発生などが解消したわけではなく、高度なサプライチェーンに到達しているとは言えない状況である。

そのような中でも印刷会社と顧客間でコンテンツデータや指示情報をやり取りし、顧客の立場に立ったオープン化、コンテンツ再利用、全体最適化などを実現し、顧客の問題解決や印刷会社のサービス価値を高めるチャレンジも、一部では始まりつつある。

PAGE2007コンファレンスのグラフィックストラックでは、ITやWebを活用した印刷会社のサービス価値と生産性向上を大きなテーマとして取り上げ、2/8(木)、2/9(金)の2日間にわたり、D1〜D6の6セッションを開催する。

D1 モニター環境の見直しによる印刷カラーマネージメント再構築

CTPの普及が進む中、一層の短納期化やコストダウンのための色校正や承認プロセスの改革が求められている。そこでAdobeRGBなど業界標準の色空間をベースにした液晶モニターと印刷物のカラーマッチングをおこなうなど、モニタープルーフの活用が期待されている。
このセッションでは、照明などモニター環境のあり方とモニタープルーフを中心としたカラーマネージメント再構築について議論をおこなう。

D2 データベースと自動組版によって進展するオンライン・パブリッシング

発注者サイドでテンプレートに最新のデータを流し込むことで、印刷物のレイアウトをおこない、電子発注するシステムが普及しつつある。
これらのオンライン(サーバーサイド)・パブリッシングは、発注者サイドで操作することで校正のやりとりを効率化し、さらに受発注の事務処理の電子化、ワークフロー効率化を図ることができる。印刷物だけでなく、Webなどのデジタルメディア制作にも適用されている。このシステムの基盤となるのが、データベースと自動組版である。
オンライン・パブリッシングがどのような分野で進展するか、議論をおこなう。

D3 RAWデータの徹底検証

デジタルカメラによるRGB画像データの印刷入稿が主流となりつつある。
従来は、プロラボや印刷会社によって現像や入力時の色補正が行われ、一定の画像品質を保っていたが、デジタル画像が直接入稿されるようになるとカメラマンの役割も重要となる。RGB入稿の問題点は、カメラマンと印刷会社とのコミュニケーション不足や運用ルールの未確立から、画像データにICCプロファイルが埋め込まれていないなど不適切なデータ入稿が多いことである。
このセッションでは、RAWデータを中心として、撮影データの管理、RGB入稿の現状と課題、印刷会社のあり方について議論をおこなう。

D4 広色域印刷によって広がるビジネス

高品質デジタルカメラ、AdobeRGBデータの流通、インクジェットプリンタなど、従来のプロセスカラー印刷の色域を超えるデジタルカラーが使用されるようになり、目にする機会も増えている。オフセット印刷で、これらの色域をカバーする手法として、広色域インキや6〜7色インキを使用したプロセス印刷の実用化が進んでいる。
さまざまな広色域印刷の実用レベルとビジネス面での可能性について議論をおこなう。

D5 デジタル印刷ビジネスの伸展

デジタル印刷機の品質・性能向上や印刷在庫の適正化など、コスト面や環境面への影響により、世界的にデジタル印刷市場が成長している。日本国内においても、請求明細書やパーソナルDM、出版などの分野でバリアブル印刷が広まるなど、新しいサービス価値を目的としたデジタル印刷利用が増えている。
今後のデジタル印刷ビジネスの展開について議論する。

D6 コンテンツ再利用を見据えたXMLパブリッシング

発注者が印刷物の制作だけを目的とするのであれば、どのようにデータを保管するかということに関心を持つことは少ない。
しかし、Web配信や携帯コンテンツ・電子書籍など様々な2次利用を想定すると、XML形式でのコンテンツ保管が最も有効であり、XML技術に基づくデータ保管や印刷物・Webへのマルチ出力が求められるようになってきた。このような仕組みを構築することで、最新データによる印刷物制作やWeb配信を可能とし、結果的に顧客へのサービス価値の向上を実現することができる。
このセッションでは、XMLデータ保管と高度な日本語組版を同時に実現することについて議論をおこなう。

2006/12/08 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会