本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

印刷関連市場、資材統計から見る景況

市場動向

8月の書籍雑誌推定販売金額は、▲2.3%で、6月以降3ヶ月連続のマイナスであった。8月は、雑誌が7月(▲6.1%)に続いて▲6.2%と大幅な前年割れになった。特に週刊誌が、発売日の関係もあるということだが▲13.9%と二桁のマイナスになった。また、返品も前年同期に比べて3.2%増となり、販売金額ベースで▲14.2%である。
書籍は、文庫が順調で4.3%増であった。ただし、次に市場を牽引する商品が出ていないことが問題である。

8月の広告業売上前年比は0.1%増で横ばいであった。6月がマイナス(▲0.2%)、7月は4.0%増であり、不安定な動きに変わりはない。相変わらずマスコミ4媒体が良くない(▲3.1%)。ラジオは1.1%増だったが、新聞が▲8.0%と大幅に落ち込み、テレビも7月に続いてマイナス(▲1.5%)となった。一方、SP関係では好調が続いていた交通広告は▲3.4%と13ヶ月ぶりのマイナスとなったが、SP/PR/催事が5.9%増、折込・DMも4.9%と伸びた。屋外広告も7月に続いて7.8%増とプラスで推移した。

仕事の状況

8月の一般インキの出荷販売量前年比は1.2%であった。平版インキは1.7%増だったが、5月が4.1% 増、6月が▲0.2%、そして7月の5.8%増という動きの中での1.7%増だから、まだまだ不安定な動きであることが問題である。量が多いグラビアインキも0.3%増でこちらも水面の上下を行ったりきたりである。その他のインキでは、金属印刷インキは長期低落で8月も▲5.7%減である。樹脂凸版インキは6.5%増と大幅に伸びたが、何らかの特殊事情であると考えざるを得ない。

8月の印刷・情報用紙の国内出荷高前年比は2.2% 増で、6月、7月の前年並みから幾分上向きになった。情報記録用紙が9.9 %増と大きく伸び、全体を引き上げたが、シェア1位のPPC用紙が▲1.6%、第2位のフォーム印刷用紙が▲6.8%と大きく前年を割り込んで足を引っ張った。印刷用紙では、7月に久しぶりに前年を上回った非塗工紙が再び▲1.9%と落ち込んだ。塗工紙は軽量コート紙(6.8%増)、コート紙(3.6%増)となり、微塗工紙も3.6%増で薄紙化が続いている。

(JAGAT info2006年12月号)

2006/12/22 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会