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印刷40年アウトライン(2)「技術動向」――秩序の破壊者

来年2007年には、JAGATは創立40周年を迎えます。そこでこれまでの印刷産業40年間をマクロトレンドの視点で振り返ってみたいと考えました。過去を総括し、印刷産業の全体像を捉える試みとして、「産業」「技術」「人材」のそれぞれの動向から変遷を見ていきます。12月26日、27日、28日の3日間、年末特別号として連載します。第2回目の12月27日(水)は、この40年間の概観を「技術動向」から見ます。



まるで年輪を積み重ねるように印刷物制作技術は次々と新たなものが登場しては、後の技術に取って代わられることを繰り返してきた。1960年代から電子化が始まり、デジタル化に代わり、それがネットに乗って流通し、今世界で話題のビデオクリップは何処にいてもYouTubeで見ることができるようになった。要するにある方向に一直線で進んでいるのである。デジタル化は「変化」であり、発展途上国にも小企業にも、個人にもチャンスは巡ってくる。

第2次大戦後にトランジスタやICという半導体技術が発達し、1968年にはICのコンピュータが、1971年にはintelの4bitのCPUが登場した。当時は2300個のトランジスタを詰め込んだCPUであったのが、今では億単位で、数万倍の規模になっている。この進歩は関連した他の電子技術に比べても極端であり、当然電子機器を使っている業務の進歩よりも桁違いに速い。

この速度差が従来の常識を覆す原動力である。急速な陳腐化に逆らわないで稼ぐノウハウが必要になり、対応できないベンダーも激減した。制作会社の業界も激震が走って、盛り下がっていったが、日本で制作されるページ数は増えている。さらにホームページやPDFまで含めると、情報爆発時代に入ったと言え、自社の再ポジショニングさえきちんとできれば、斜陽にはなりようがない。

つまり退潮の世界を見ていると何のビジネスヒントもなく、退潮が運命のように思えるのだが、爆発している世界を見るならば、あらゆるビジネスの分野で旧来の秩序を破壊しているCPUパワーが自社の見方のように思えてくるはずだ。
何しろ世界中の機器は、家電もオフィス機器も工作機械も乗り物も機構は簡素化に向かい、ソフトウェアの比重が高まっていくのが現代の「進歩」である。流れの速度や影響力の大きさを把握することが、個々の会社の戦略にとって非常に重要である。

ちなみに、この「破壊者」が第2次大戦後に生まれたことは留意すべきである。それ以前のように技術の恩恵がもっぱら戦争に使われることはなく、むしろビジネスの場を戦場にして、自らが発展しているのだ。


経営情報配信サービス『Techno Focus(テクノフォーカス)』特別号2より要約。
『Techno Focus』特別号1「印刷40年アウトライン(1)「産業動向」
『Techno Focus』特別号3「印刷40年アウトライン(3)「人材動向」

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2006/12/27 00:00:00


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