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カラーマッチングエンジン Kyuanos

 機器のデジタル化やネットワーク技術の進展により、画像機器間での画像データ交換の頻度が高まり、入出力機器の色を管理するカラーマネジメント技術がますます重要になってきた。マイクロソフトの次期OS Windows Vistaのベースになった次世代カラーマネジメント技術について研究会でお話を伺った。



 いろいろな入出力機器の色域が拡大するなど進化する中、従来からあるカラーマネジメントシステムは、いまだ完璧とは言えず、観察環境が変わると色が変わって見えることもある。
 カラーマネジメントシステムへの新たなニーズにこたえるため、キヤノンは「Kyuanos」という新しいカラーマネジメントを開発した。入力から出力までの異なる機器を、高精度で色をコントロールする画像処理技術である。拡張色空間に対応し、色域の制限をもたないことにより、機器の色域を生かすことができる。また、照明環境光の違いを考慮するカラーマッチング技術を搭載している。
 Kyuanosの活用により、機器の色域に応じたダイレクトな色変換や撮影、観察環境に応じた色の見えを考慮する色変換が可能になる。これは、環境光対応のカラーマッチングや印刷物制作の校正において作業効率を改善するものである。

(概要はJagat Info 2007年1月号,詳細報告はテキスト&グラフィックス研究会会報 Text & Graphics No.251に掲載予定です)

(テキスト&グラフィックス研究会)

2007/01/14 00:00:00


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