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印刷関連市場、資材統計から見る景況

市場動向

10月の書籍雑誌推定販売金額前年比は4.1%減で、再び前年割れになった。雑誌は相変わらずの前年割れ(5.3%減)だが、書籍が2.4%減と落ち込んだことが大きい。書籍の前年割れは売れ筋商品不足が原因。一方、雑誌はこの5カ月で5%を上回る前年割れ月が4回ある。「書籍は新しいジャンルが台頭し、読者を掘り起こしている。それに対し、雑誌は新雑誌がヒットすることがほとんどなく、元気なジャンルがない」(出版科学研究所『出版月報』2006年11月号)からだという。

10月の広告業売上前年比は0.6%減とほぼ前年並みとなった。相変わらずマス4媒体はすべて前年割れで全体としては2.5%減である。テレビは0.1%減と前年並みだったが、新聞が5.2%減、雑誌7.7%減、ラジオ8.1%減といった状況である。10月は屋外広告、SP・PR・催事企画がそれぞれ8.1%減、14.4%減と大きく落ち込んだ。いずれも9月に続く前年割れである。好調なのは交通広告(9.4%増)と折込・ダイレクトメール(4.1%増)であった。後者は7カ月連続で前年を上回っている。

仕事の状況

10月の一般インキの出荷販売量前年比は2.3%増で、4カ月連続で前年を上回った。平版インキ(3.9%増)始め、樹脂凸版インキ(1.1%増)、金属印刷インキ(1.4%増)、グラビアインキ(1.1%増)と主要4品目すべてが前年を上回った。中小一般印刷業にとって重要なのは、一般インキ全体の4割強を占める平版インキの動向だが、徐々に持ち直しつつある。しかし、3年、4年前の5%を超えるような勢いは見えない。伸び率は年々下がってきている。

10月の印刷・情報用紙の出荷販売量前年比は1.0%増で前年を若干上回った。非塗工紙では、ここのころ好調な上級印刷紙が5.6%増と大きく伸びたが、ほかはすべてマイナスで、全体としては0.0%であった。全体をけん引してきた微塗工紙は2006年後半から伸び率が急速に低下し、10月の出荷販売量前年比は2.0%減で、2カ月連続のマイナスになった。塗工紙では、コート紙、軽量コート紙が順調に伸びた。フォーム用紙が2.2%増と順調、白板紙は3.3%減と振るわなかった。

(「JAGAT info 2007年2月号」より)

2007/03/07 00:00:00


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