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印刷関連市場、資材統計から見る景況

市場動向

11月の書籍雑誌推定販売金額前年比は▲3.2 %で、10月に続いて前年割れになった。2006年1月〜11月で、前年比がプラスになったのは3ヶ月だけである。11月は書籍が振るわなかったことが大きい。「書籍は教養新書やケータイ小説など廉価なものの売れ行きが好調。したがって、部数では健闘しているが金額的には伸び悩むという状況だ」出版月報2006年12月号)という(。雑誌は月刊誌が▲3.5%、週刊誌が▲0.1%で月刊誌の落ち込みが大きかった。

11月の広告業売上前年比は▲3.3%であった。10月は▲0.6%でほぼ前年並みであったが、景気と連動して安定した伸びが見られないというのが昨今の広告市場である。やはりマス4媒体が大きく前年を上回ったこと(▲4.8%)が利いている。テレビの▲2.2%とともにラジオ(▲7.9%)、新聞(▲9.6%)、雑誌(▲7.2%)が大幅な前年割れである。11月に良かったのは折込・ダイレクトメール(7.1%増)、交通広告(3.9%増)である。SP/PR/催事企画は▲12.3%と大幅なマイナスであった。

仕事の状況

11月の一般インキの出荷販売量前年比は1.2%増で、7月以降5ヶ月連続で前年を上回った。やはり平版インキの動向が大きく、11月の平版インキの前年比は3.7%増であった。10月が3.9%増であり、この2ヶ月は7月以来の高い水準になっている。11月は平版インキに次いでシェアが高かったグラビアインキが▲0.9%と前年割れになったが、平版インキの伸びの高さとともに樹脂凸版インキ(0.6%増)がプラスであったことが全体のプラスに繋がった。

11月の印刷・情報用紙の出荷販売量前年比は▲0.6%で前年を若干下回った。4月以来7ヶ月ぶりに前年割れとなった。ただし、この間も伸びは小さかった。最近の特徴は、微塗工紙、軽量コートの伸びが止まってきたことである。微塗工紙は、11月、0.3%増と若干前年を上回ったが9月、10月は前年割れであった。後者も11月は0.3%増の微増に留まった。非塗工紙は、薄葉印刷紙が6.9%と伸びたが、主力の上質紙が▲2.4%と前年を下回り、中級紙、下級紙も前年割れになっている。

「JAGAT info2007年3月号」より

2007/03/18 00:00:00


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