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印刷界OUTLOOK2007(2)

2007年4月1日 印刷界OUTLOOK2007 一覧

●印刷業で30万人、印刷産業で37万人

経済産業省の「平成17年工業統計表 産業編」(概要版)によれば、2005年の印刷業の従業員数は、29万9678人で、30万人を割り込みました。10年前の1995年と比較すると17.8%減で、製造業全体に比べるとまだ低い減少率ですが、それでも6万5090人も減少しています。1998年まではほぼ横ばいですが、それ以降減少が目立ってきています。
全製造業の従業員数を見ると、2005年に約855万人となっており、1995年に比較すると21.4%減少しています。人口減少、高失業率による、就業人口の減少に加えて、サービス経済化の進展により従業員構成が3次産業へ軸足をシフトしていることが原因と思われます。

製版会社の従業員数は、2005年には3万2425人となり、10年前の1995年と比較して43.9%減で、2万5345人も大幅に減少しました。
製本業は2005年には2万2192人で、10年前の1995年と比較すると、4790人減少(17.8%減)です。印刷産業全体(印刷・同関連産業)では、2005年は37万699人で、そのうち印刷企業は、約80.8%を占めています。

●部門別就業者は、営業がトップ

全印工連「平成18年度印刷業経営動向実態調査集計結果報告書」によると、回答企業460社の就業者数は、1社平均59.3人です。このうち常勤役員、パート・嘱託などを除いた従業員数は49.8人で、男性38.1人、女性11.8人となっています。
業態別に1社平均従業員数を比較すると、包装印刷102.5人と最も高く、次いで商業印刷68.2人、出版印刷60.8人、総合印刷57.5人、最も少ないのが事務用印刷で36.7人となっています。
部門別の就業者数では、営業が1社平均11.7人で割合も19.5%と最も多く、次いで平板印刷9.6人、製本加工6.4人、デジタルオペレータ6.2人、総務3.8人などとなっています。
地域別にデザイン系職種の比較をしてみると、企画・デザイン・編集部門とデジタルデザイナー部門の合計は東京が2.0人に対して、四国11.1人、中国6.7人、中部6.4人、などとなっており、東京では独立分散、地方では自社内確保の傾向が見られます。これらは出版社や広告代理店が東京に集中していることが要因の一つと考えられます。

2007年4月号より

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2007/04/24 00:00:00


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