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今年のPAGE2000のオープニング : by BILL DAVISON

PAGE2000PAGE2000の位置付けやプログラムはPAGE2000総合案内を見ていただくとして、ここでは最初のスピーカーであるBill Davison氏のプロフィールを紹介する。

Bill氏はこの業界で25年以上活躍しているが、最初は出版や印刷会社において、プリプレスからプレスまでの制作工程にかかわっていた。その後、ハイテクを駆使したビジネス開発や運用管理の仕事になり、Kodak Electronic Printing Systemsのディレクタになり、またサイテックスアメリカの副社長として顧客のリモートサポートやコンサルティングを行った。その結果は新しい製品やサービスとして現れた。

現在は、カリフォルニアに本社がある process design やコンサルティング会社 Point Balance のprincipal(??来日した際に何のことか聞いて見るつもり)である。この会社は戦略開発や、業務分析と再構築、WEBやITやCIMの技術評価、新システムの導入の手伝いとプロジェクト管理などを行っている。

Bill氏の現在の仕事は、Graphic Communications Association (GCA) とResearch & Engineering Council of the Graphic Arts, Inc. (R&E)、Technical Association of the Graphic Arts (TAGA)という、アメリカの代表的なグラフィックアーツ業界団体が結集して、総力をあげて取り組む Industry Architecture Project の共同議長をしている。アメリカの業界のビジョンとしては、これ以上のものはない。

この背景にあるのが、Mills Davis氏の率いる Digital Roadmaps Project であり、この仕事もBill氏が関わってきたものである。Digital Roadmaps Project は、個別の企業がこれからのメディアにおいて、ネットワークとデジタルによるビジネスを有利に進められるようにするための、グラフィック業界の再編をする総合プログラムであり、マーケット開発、調査、教育などの範囲をカバーする。

その超要約版は、このサイトの過去のPAGEレポートに掲載しているが、DTPを牽引してきたSeybold氏が引退してしまった今、これまでSeybold氏を慕って先進的な姿勢で仕事をしてきた皆さんは、これからのアメリカのグラフィック業界のビジョンを語れる人が誰だか知っているのだろうか? ポストSeyboldの時代のグラフィックアーツの戦略の中心人物から直接聞ける機会がこのPAGE2000にあるのである。

PAGE2000のプログラムの中で、2月2日の基調講演だけの聴講も可能です。予習される方は、PAGEコンファレンス特別連載記事および、Point Balance をご覧になることをお奨めします。

Bill氏の経歴:
Education includes a BA in Philosophy from Haverford College; Apprenticeship programs in Color Separation and Press at Philadelphia Litho Institute; post-grad courses at Harvard and Boston University in Computer Science, Villanova in Mathematics, and MIT in System Dynamics.

2000/01/26 00:00:00


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