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第28期DTPエキスパート認証試験 新出題/変更問題項目

来る8月12日(日)に実施する第28期DTPエキスパート認証筆記試験問題について、新出題/変更問題項目を発表します。

※注意 この発表はあくまでも新項目であり、新問題の発表ではありません。試験の公平性維持の意味においても、以下の項目以上の情報提供はいたしかねますので予めご承知おき下さい。

 

1.組版の基本体裁(C2:印刷発注知識)

DTPの普及にともない、文字組版が比較的容易にできるようになった。しかし、組版上のルールや慣習など正しい知識を身につけずに取り組むケースもある。組版における基本体裁や柱、ノンブル、ジャスティフィケーション、ハイフンの扱いなど関連する知識を問う。

2.Windows Vistaと文字コード(C2:印刷発注知識)


マイクロソフトは、2007年より新OSとしてWindows Vistaを発売した。Vistaの標準搭載フォントは、従来のJIS X 0208:1990をベースとしたものから、JIS X 0213:2004をベースとしたものに変更されている。そのため、従来は外字として扱われていたJIS第3水準、第4水準漢字や人名漢字、国語審議会によって方針が示された「印刷標準字体」などを標準で扱うことができる。文字コードの規格や字体・字形について基本的な知識を問う。

3.RAW現像(C3:印刷工程知識)


デジタルカメラやイメージスキャナで作成されたRAW画像データは、専用に設計されたソフトウエアによって調整、出力ができ、これをフィルムの処理と同様に現像と呼ぶことがある。印刷工程におけるRAW現像の正しいワークフローについて、関連する知識を問う。

4.モニターの視環境(C4:色の知識)


人間は、視対象からの光を目で捉え、大脳で生じる感覚によって色を認識する。光の特性により色は変わって見える。また、視対象からの光の特性が同じでも、周囲の条件等によって色は変わって見えてしまうことがある。色をより正しく認識するため、最低限考慮すべきモニターの視環境など基本的な知識を問う。

5.CIE L*a*b*カラーモード(C4:色の知識)

L*a*b*は、CIE(国際照明委員会)によって提唱されたカラーモードであり、工業製品など各業界の色基準として標準的に利用されている。DTPなど印刷業界のカラーマネジメントにおける基準の1つとして利用されているL*a*b*カラーモードについて基本的な知識を問う。

 

 

※ 以上の5項目がそのまま問題数と対応するわけではありません。項目によっては2つ以上の出題になる場合があります。また、新出題にともなって従来問題の入れ替え/統合/削除などが発生しますし、それ以外の従来問題についてもアップグレードを行ないます。
結果的に、新出題項目を中心として全体の20%くらいの問題が入れ替わることになります。

 

2007/06/12 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会