JAGAT会員企業(メーカー・ディーラー会員を除く)を対象に毎年実施している「印刷産業経営力調査」から「設備動向調査」の結果を紹介する。同調査は、生産設備の現在の保有状況と満足度、導入計画、廃棄予定などを調査したものである。
まず、設備投資全体の意向について紹介する。図1は、次年度(2007年4月〜2008年3月)の設備投資予定である。「前期より大幅に増やす」(6.7%)と「前期よりやや増やす」(25.8%)で全体の3割強を占めている。そして、「前期とほぼ同じ」が53.4%で、「前期よりやや減らす」「前期より大幅に減らす」が14.1%である。
図2は、昨年度の回答との変化を見たものである。2005年度調査では、「前期より大幅に増やす」(12.0%)と「前期よりやや増やす」(37.2%)でほぼ5割を占めていた。従って、昨年度の増加傾向に対しての現状維持なので、設備投資意欲は依然として旺盛と言える。
次に投資分野の傾向を見る上で、「現在の内製工程」「強化したい工程」「縮小したい工程」についての設問結果を紹介する(図3)。「強化したい工程」のトップはWeb制作(44.3%)で、次いで印刷(40.7%)、DTP制作(37.1%)となっている。一方で「縮小したい工程」のトップはDTP制作(10.8%)、次いで配送(10.3%)、加工(6.2%)となっている。
具体的な投資内容について、回答者のフリーコメントから拾ってみると、プリプレス分野では、MacOS XとIntel Macへの対応、RGBワークフローへの対応についてのコメントが多い。印刷分野では、「印刷需要の減少により、片面4Cオフセットでは勝負にならない。付加価値印刷に対応する機械が必要」、あるいは「印刷機は5〜6年サイクルで新しいものを導入しないとコスト、品質、納期の競争に負けてしまう。最近の機械は減価償却が終わっても10年程度は全く問題なく働くので、5〜6年サイクルでの更新は本意でないがやむを得ない」というように熾烈(しれつ)な競争をうかがわせるコメントが見られる。
社団法人日本印刷技術協会発行「JAGAT 印刷産業経営動向調査 2007」の記事より抜粋
(定価10,000円,JAGAT会員特別価格5,000円,ともに税込価格)
(2007年7月)
2007/07/11 00:00:00