7月17日早川電塾塾長、金田電塾事務局長を招いて研究会ミーティングを開催する。JAGATからは研究調査部長の郡司も加わって「デジタルカメラの撮影環境と印刷への課題」というテーマで、デジカメ入稿の課題について、時間の許す限り徹底的に問題点を浮き彫りにして、その解決策を探る。
では具体的に問題点とは?どういうことだろう。
1.まずRAWのことが第一に挙げられる。
印刷業界ではRAW入稿容認、もしくはRAW入稿で差別化を図ることをビジネスチャンスと考える一部の考え方が存在している。しかしRAW入稿とは印刷会社に未現像のフィルムを持ってくるようなものだから、アナログ時代なら印刷会社の方から「冗談じゃない!」ということになっていたと思う。デジタルになっても基本は同じなのだが、生フィルムはそのままで、いかにも現像したように扱える「非破壊主義」ということが可能なのも電脳時代になった恩恵だ。この非破壊主義の現実的な運用について考えていく。また周辺フローとして「レタッチ(業)」というデジカメ画像をCG技術で整えるビジネスが急速に台頭し始めている。このビジネスは新種の製版業ともいえるわけだが、この辺についても有意義な議論をしていきたい。
2.次に問題なのが最低レゾの問題だ。
InDesignやQuarkで画像を貼り付ける場合の「必要解像度350dpi」は印刷技術者、特に製版技術者のDNAに刻み込まれている数値だが、本当にこれが正しいのか?もし正しいとしたら、ポスターサイズには現在一番画素数の多い最新一眼デジカメでもレゾは足りないわけだ。しかし現実多くのポスターは実際に作品として流通している。それではもっと画素数の多いハイエンドデジカメが必要なのか?ハイエンドとの実際の品質差はどの程度あるのか?ハイエンドデジカメを知り尽くしている早川氏、金田氏の両氏と徹底的に討論していきたい。
そしてここに来て大きくクローズアップされだしたのが、Adobe Photoshop CS3だ。レイヤー・画像の自動整列、レイヤー・画像の自動合成を利用すると実に見事に簡単に画像をつなげるのだ。パノラマ写真などはお茶の子さいさいだが、同じことはポスターにも可能なのだ。この辺は是非ウォッチしてみたい。
3.RGBフローについて
言葉ばかりが先行しているRGBワークフローの真実、要するに「現実・実際の問題点」に言及し、それを避ける方法についてコメントしたい。ICCプロファイル、特にCMYKに関した問題などは捨て置けない。またDTP工程でもRGBを使う時代は来るのか?つまりPDF/X4は本当に現実的なのか?USMの問題は?等々について時間が許す限り盛り込みたいと考えている。
■日時:2007年7月17日
<構成と内容>
●13:30-14:30 デジタル撮影から画像管理のワークフロー
株式会社電画 代表取締役 (電塾塾長) 早川 廣行 氏
●14:30-15:30 デジタルカメラの撮影技術と画像処理の実際
株式会社イメージスタジオ109世田谷事業所長 金田 秀樹 氏(電塾事務局長)
●15:30-16:30 デジタルカメラデータの印刷への課題
(社)日本印刷技術協会 研究調査部 部長 郡司 秀明
お申し込みは http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=10915 までお願いいたします。
(2007年7月)
2007/07/10 00:00:00