本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

QRコードでアクセスしたくなるシチュエーション

リッチコンテンツを使ったケータイプロモーション

パケット定額制を利用しているユーザーにとっては、携帯電話で音声や動画をダウンロードするのはもはや特別な行為ではない。こうした定額制利用者の増加を受け、QRコードを使って携帯電話向けに音声や動画などのリッチコンテンツを提供するケースが増えてきた。しかし、これらが必ずしも提供者側が狙ったような反響を得られているとは限らない。

パケット代を気にしなくて良いからといって、単に携帯電話で音が聞けるから、動画が見れるから、という理由だけでは、そう簡単にはユーザーの触手は動かない。当然のことながら、それなりの反響を期待するならば、「その時」「その場」で利用したいと思わせる仕掛けが必要となってくる。

隙間時間を狙った仕掛け

ある食品会社では、漫画のキャラクターを冠したカップラーメンの蓋にQRコードを掲載し、「ラーメンが出来上がるまでの間はこちらでお楽しみ下さい」という案内を記載してキャラクターの動画が閲覧できるサービスを展開した。カップラーメンを食べる人は、お湯を入れた後、3分弱の時間をもてあますことになる。本や雑誌を読むには時間が短すぎるから、メールチェックでもと携帯電話を手に取るにはちょうど良い。そのタイミングを狙って「携帯で動画をどうぞ」というわけだ。

この企画は見事に当たり、携帯電話での動画配信としては異例のダウンロード数を記録したという。もちろんキャラクターの魅力もあってのことだろうが、やはりユーザーのシチュエーションにマッチした提案が功を奏したということであろう。

同様にユーザーが「動けない」わずかな時間を狙ったプロモーション例に、最近話題になった「トイレジャック」がある。これは、商業施設のトイレで映画のプロモーションを行ったもので、トイレットペーパーにQRコードを印刷してケータイサイトへの誘導を図った。トイレの個室内で携帯電話を使う人が多いという調査結果に基づいた企画だという。

応用が拡がるQRコードの活用

QRコードは、すでに雑誌やポスターなどあらゆる媒体で活用されており、すっかり見慣れた存在となったが、紙媒体からユーザーにアクションを促すことを可能にするツールとしての価値に変わりはない。上記のような入り口での工夫も進んでおり、さらには単なるサイト誘導にとどまらず、誘導後に端末IDと結びつけてパーソナライズしたサービスを展開したり、口コミ効果を狙った仕掛けを用意したりと、様々な取り組みも行われている。

今後幅広い年齢層のユーザーが携帯電話から積極的にインターネットを利用するようになれば、店頭や紙媒体からサイトへの入り口となるQRコードの利用価値はますます大きなものとなるだろう。


[関連セミナー]
応用が拡がるQRコードのクロスメディア活用 〜サイトへの誘導とその先にある仕掛け〜
QRコードを媒介とした印刷メディアとデジタルメディアの複合ビジネスサービスの事例と効果を中心に取り上げ、それらが生み出す価値について考察

2007/09/14 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会